アストラルの森2/聖人間工房
アストラルの森2/聖人間工房
アフィリエイトOK
発行者:オフィス亀松亭
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:ファンタジー
シリーズ:アストラルの森2・聖人間工房

公開開始日:2011/02/26
最終更新日:2011/02/26 11:10

オーナーサイトへ
アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
アストラルの森2/聖人間工房 第1章 第1章・妄想回路
「闇の子らを掃討すべき聖なる使命を果た
すべく、勇を奮い起こして立ち上がれ・・・
すでに世界の万軍は我が旗のもとに集結を
終えたり。我はエブラ・・・太陽王なり・・
嗚呼、失われし古代の楽園よ・・清らかな
乙女たちが花を摘み、乳と蜜が全地を覆う
栄光の国よ・・伝説の地、シリアよ・・・

悲しむべきかな・・今や楽園の栄光は失われ、
悪と暴虐の主たる闇の子が、全地を覆い尽くす。
神の光は遠のき、民は涙の海を漂流せり・・・
聞くがよい、我が子よ・・・聖なる革命の
戦士・・・汝の力は無限なり。汝の決起と
共に、地上に集いし聖なる戦士たちが、
汝と共に集結するであろう・・・」

 遼介は恍惚の表情を浮かべていた。強烈
な声の磁場がスウーッと遠のいた後も、
しばらくは頭を揺らせながらうっとりと
していた。そうしているうちに全身から力
が抜け、彼は机に突っ伏してスースーと
寝息をたて始めた。

 目覚めると朝になっていた。窓から射し
込む光が、遼介の瞼を射抜いた。彼は
ビクッとして目を開けた。意識が混乱して
いた。いったい自分が昨夜何をしていたの
か、思い出すまでしばらく時間がかかった。

「そうだ・・聖書を読んでいたんだ・・」

 遼介は目の前のパソコンが起動したまま
なのを見た。おやっ?と思い、スリープを
解除してみた。ワードの画面に「聖なる
王子・大町遼介」とあった。

遼介はドキッとした。
「誰がこんな文章を・・待て・・落ち着け
・・私は夜遅くまで聖書を読んでいた。
私が眠っている間に、誰かが侵入してきて、
パソコンを起動させ、こんな文章を書いた? 
有り得ない・・・とすると、私が書いた
のか?」

遼介は青ざめ、混乱した。

「そんな記憶、ないぞ・・・一体どういう
事なんだ・・・」
13
最初 前へ 10111213141516 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ