アストラルの森2/聖人間工房
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発行者:オフィス亀松亭
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:アストラルの森2・聖人間工房

公開開始日:2011/02/26
最終更新日:2011/02/26 11:10

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アストラルの森2/聖人間工房 第1章 第1章・妄想回路
第1章・妄想回路<3>

 彼は深夜3時近くまで、ぶっ続けで聖書
に読みふけっていた。途中何度も熱い感動に
襲われ、涙で文字が霞んだ。その度に低く
唸り声をあげたり、感激のあまり部屋の中を
踊り回ったりした。もちろん翔子が帰宅して
いない事など、気にも止めていなかった。

 極度に緊張した興奮状態にあった遼介
だが、同時に頭がクラクラするような睡魔
にも襲われた。遼介はいったん部屋の明かり
を消し、ベッドに仰向けになって目を閉じた。
聖書の言葉の数々が、断片的に頭の中を駆け
巡った。

━目覚めよ・・・目覚めよ・・・━

野太い男の声が聞こえた。翔子の教会で
聞いたのと、同じような声だった。
 最初は自分自身が聖書の一節を反復して
いるのかと思った。だが声の発信源は、
自分とは別の者のように思えてきた。

━誰だろう? まさか・・・神の声?━

 それがどういう現象なのか、遼介には
わからなかった。

━目覚めよ・・・目覚めて、我が声を記録
せよ・・・━

 遼介は頭の中が真っ白になった。遼介は
その声に命じられた途端、雷に撃たれたかの
ような衝撃を受けた。遼介はその声に支配
され、半ば無意識状態で立ち上がり、机に
向いパソコンを起動させた。

「・・・我はエブラ・・・失われし古代の
太陽王なり・・我は王の中の王、聖なる主に
仕える万軍の総帥なり・・・聖なる王子・
大町遼介よ・・目覚めて我が聖なる革命の
陣に参集せよ。汝の大志を阻みし、闇の
申し子たる大町有紀、今ここに死す・・・
汝の眠れし能力、今ここに花開く・・・」

 遼介は半ば目を閉じていた。口を半開き
にして、顔を天井に向けたまま、指だけが
キーボードをカタカタ操作していた。

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