長編伝奇小説「アストラルの森」
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:アストラルの森2・聖人間工房

公開開始日:2011/02/24
最終更新日:2011/02/23 21:17

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長編伝奇小説「アストラルの森」 第3章 第3章・暗黒のサバト
 真梨が弥生に生命気を送り続けて
いる頃、今野は最後の外来患者の診察を
終え、1人で診察室にいた。少し前に
看護師も帰って行った。今野は卓上
カレンダーを取り上げて見た。明日には
青丸が、明後日には赤丸が書き込んで
あった。明日は催眠治療の予約が入って
いた。明後日は待ちに待った、地下室
でのサバトの日だった。サバトの事を
思っただけで、ゾクゾクと身震いして
きた。

 ついさっきから、診察室の窓がガタ
ガタと揺れていた。外の風が急に強く
なってきていた。世田谷上空に局地的
な真っ黒い雨雲があった。季節はずれ
の雷雨になりそうだった。今野が椅子
から立ち上がって帰り支度を始めた時、
猛烈な疾風が吹き過ぎた。最大瞬間風速
50メートルはあろうかという、マイ
クロ・ダウンバーストだった。この風は
積乱雲から吹き降ろされた大気の乱流で、
飛行機さえ墜落させる悪魔の風である。

 この疾風が、今野医院前の舗道に
転がっていたアルミ缶を、車道に転が
した。たまたま疾風の直後に通り
かかった車がアルミ缶を轢いた。たまたま
缶の下にあった小石が、今野医院の診察室
の窓を直撃し、窓を割った。窓が割れた
瞬間、今野は窓の方を向いていた。
窓ガラスの小さい鋭角的な破片が、今野の
右眼球を直撃した。

「うわあぁぁぁ・・・」
 突然目を射抜かれた衝撃と激痛に、
今野は両掌で両目を押さえながら悲鳴
をあげてのたうちまわった。目を
塞いでいるはずなのに、今野には血
だらけの全裸の少女が見えた。3人の
少女が今野を見て冷笑していた。

「フフフフフッ・・・」
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