長編伝奇小説「アストラルの森」
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:アストラルの森2・聖人間工房

公開開始日:2011/02/24
最終更新日:2011/02/23 21:17

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長編伝奇小説「アストラルの森」 第3章 第3章・暗黒のサバト
━だがやはり調伏か・・・━

霊縛呪は背後の強力な霊団に対する、いわば
宣戦布告のようなものである。調伏によって
悪霊を消滅させない限り、最終的な解決には
ならないだろう。被害者の霊に直接接すると、
やはり金吾は調伏を決意せざるを得なかった。

 その頃今野誠は、病院長室のテレビで昼の
ワイドショーを見ていた。今野とは、世田谷
の地下ホールにいた、がっしりした男だった。
連続して起きた通り魔事件を、現代のストレス
と重ね合わせながら、キャスターや学者が
鎮痛な表情で論じていた。

 しかしこれらの事件の背後に、後催眠の
実験という事実が隠されていようとは、
思ってもいない様子だった。

「ふふっ、人間の心など、かくも脆いものよ。
潜在意識に少し暗示を与えるだけで、理性や
モラルなどいとも簡単に崩れ去る。愚かな
家畜どもに、これからの世を生きる資格
などないわ。はははははっ・・・」

 今野は自分が成した後催眠の効果を報道で
確認し、至福の時を過ごしていた。それは
自分の才能の開花だった。自分で自在に
操れる道具が存在するという事は、神の
楽しみと同義だった。その道具が暴れる
事が、今野の表現手段だった。今野は他人の
苦悶の表情を見る事に、この上ない快楽を
見出すタイプの男だった。
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