長編伝奇小説「アストラルの森」
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:アストラルの森2・聖人間工房

公開開始日:2011/02/24
最終更新日:2011/02/23 21:17

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長編伝奇小説「アストラルの森」 第3章 第3章・暗黒のサバト
 金吾は二子多摩川園から多摩堤通りを
真っ直ぐ西に歩き、拓也から教えられた
幽霊屋敷を捜し当てた。なるほど、陰鬱
な黒い気に満ちていた。怨念と妄執、憎悪
と執念といった感情の渦が、ブラックホール
のような場を形成していた。数十人の、
救いを求める声も聴こえてきた。だが
救済するには、漬物石のような者たちを
取り除かなければならなかった。

「西洋かぶれの悪魔さんたち・・・密教の
呪は恐いんだよぉ・・・」

 金吾は朱色に塗った小石を1個、
ジャケットのポケットから取り出した。
石の表面には金色で梵字が描かれていた。
金吾は屋敷の北東に、不動明王の種字
「カーン」の小石を埋めた。不動明王は
宇宙を統べる大日如来の化身とも、
シヴァ神の化身とも言われている。
右手には魔を降す剣を持つ仏法の守護神
である。

 金吾は屋敷の八方位に、軍茶利(くんだり)
明王・降三世(ごうざんせ)明王・烏枢沙摩
(うすさま)明王・大威徳明王・無能勝明王
大輪明王・金剛夜叉明王の小石を配した。
さらに東西南北に帝釈天・毘沙門天・摩利支天
大自在天を埋めた。帝釈天は毒龍ヴリトラや
阿修羅と壮絶な戦いを演じた神。毘沙門天は
上杉謙信や楠木正成が信仰した最強の軍神。
摩利支天はマリーチという陽炎の神格。
大自在天はインドの暴風神ルドラの神格。
いずれも戦闘的神々である。
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