長編伝奇小説「アストラルの森」
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:アストラルの森2・聖人間工房

公開開始日:2011/02/24
最終更新日:2011/02/23 21:17

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長編伝奇小説「アストラルの森」 第1章 第1章・イナンナ
 真梨は遠い目をしてつぶやいた。
「きっと前世の記憶よ。魂の記憶って言う
のかな。」
「前世?」
「そうよ。人は何度もこの世に生まれ変わるの。」
「魂・・・」
「ええ。生まれ変わっていろんな経験を積んで、
魂も豊かになる。不思議だと思わない? 人って
どうして特定の事柄に興味を持つのか。特定の
国や特定のジャンル、特定の時代なんかに異常な
ほどの情熱でのめりこむ人がいるでしょ。本人で
さえなぜなのか説明出来ないような。そういう
興味の持ち方が、前世を探る手がかりになると
思うわ。」

 弥生は、チーズをかじりながら黙ってワイン
グラスを傾けている拓也をちらりと見てから
話を進めた。
「それと人間関係ね。前世で何度も一緒に
過ごした親しい関係の人や、敵として戦った人。
愛しあったり憎しみあったり。」
弥生は真梨と拓也を交互に見て、口元に笑みを
浮かべた。

「イナンナは男神ドゥムジと一対だった。
ドゥムジは冬の間地下に隠れ、春に復活して
イナンナと結ばれる。それは聖なる結婚と言われた。
イシュタルにはタンムーズ、イシスにはオシリス、
アスタルテにはアドニス、キュベレには
アッティラス。女神と男神、大地と種子、陰と陽、
反対だけど同一。」
 それまで黙ってワインを飲んでいた拓也が、
そろそろ頃合いかと口を開いた。

「そろそろ弥生先生の診断結果を聞きたい
とこだね。」
「いいわ。真梨さん、とっても綺麗なオーラよ。
特に直感のアジナー・チャ
クラと、宇宙意識のサハスララ・チャクラが
よく発達してる。さすがピアニストさんだわ。」
「するとイナンナってのは・・・」
拓也が少し身を乗り出した。
「高級な宇宙意識ね。でも・・・」
「でも?」
 真梨は弥生の話についてゆけなかった。
オーラという言葉は知っていたが、チャクラが
何なのかわからなかった。しかし弥生と拓也の
話は続いた。
「性的なスヴァジスターナ・チャクラが
ブロックされて、愛のアナハタ・チャクラと
繋がっていないわ。もっとも大抵の人がこの
状態なのだけどね。性と愛が分離したままと
いう事。」
「確かにガード固い。」
「天下の風俗ライター、ナンパの達人でも
ダメなの?」
「真梨だけはアカン。」
「それはお気の毒に・・・」
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