長編伝奇小説「アストラルの森」
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:アストラルの森2・聖人間工房

公開開始日:2011/02/24
最終更新日:2011/02/23 21:17

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長編伝奇小説「アストラルの森」 第3章 第3章・暗黒のサバト
  古内は環状8号を世田谷通りに右折し、
多摩堤通りを経て麻生の屋敷に車を進めた。
いったん門前で車を止め、携帯電話で屋敷
内に連絡した。しばらくすると、門は自動的
に開いた。古内は車を屋敷の玄関前まで乗り
つけた。
 玄関前には、2人の男が古内の出迎えに
立っていた。1人はスポーツ刈りの頭で精悍
な顔つきの、がっしりした体格の男。もう
1人は古内と同様に、細身で長身の頬肉の
削げ落ちた青白い顔つきの男。2人とも足首
まである黒いマントのような長衣を着ていた。
長衣の胸の位置には、金糸でアンク十字架の
刺繍があった。

「ご苦労様でした・・・同士・・御教主様
がお待ちかねです・・・」細身の男が、車
から出てきた古内に声をかけた。

「御教主様への供物・・御受納下さい。」
古内が言葉を返した。

 2人の男は助手席のドアを開け、留美の
両脇と両足首を抱え、屋敷の奥に運んで
いった。古内も続いた。ドアを開け広い玄関
に入ると、赤い絨毯が敷きつめられた
真っ直ぐな廊下がある。古内は靴のまま、
その廊下を奥に進んだ。古い木造の為、
一歩進むごとに床がミシッ、ミシッと
軋んだ。

 廊下の突き当りを右に曲がり、少し進むと
2階と地下へ続く階段があった。古内は
地下に降りた。地下室のドアを開けると、
20ワットの電球に照らされたワインの
貯蔵庫があった。小さい洞窟のようなその
空間には、埃をかぶったワインが100本
ほど棚に並んでいた。
 古内はワイン棚の陰になっている引き戸
を開けた。そこには人1人がやっと通れる
位の細いトンネルがあった。そこを2メートル
ほど進み、再び引き戸を開けると、ワイン蔵と
同じ位の洞窟空間があった。土を掘ってコンク
リ―トを吹き付け、黒い塗料が塗ってあった。
地面は土のままだった。


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