長編伝奇小説「アストラルの森」
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:アストラルの森2・聖人間工房

公開開始日:2011/02/24
最終更新日:2011/02/23 21:17

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長編伝奇小説「アストラルの森」 第1章 第1章・イナンナ
 拓也自身、激しい攻撃性を自覚していた。
それだけに少し恐くなった。
「人間は意識を持った時点から、人間の無意識
に潜む根源的衝動を非常に恐れたんだろうな。
それは闇に潜む怪物であり、悪魔だった。
神々が意識の光で、魔界は闇。両者が戦う事
で神話世界が成立している。人間に共通した集
合的無意識の世界さ。」
「根深いなあ。」
「無意識の根源的衝動のエネルギーってのは、
自然の生命エネルギーに等し
い膨大なものだろ。澱みなく循環していれば
何の問題もないのだけれど、
その流れをせき止めれば鬱積して歪み、
あるいは腐る。その欲求不満が増大
すればするほど、必ず外側か内側に向かう
攻撃性に変化する。攻撃性が外側へ向かえば、
戦争・テロ・暴力・サディズム。内側へ向かえば
攻撃対象が自分となる。つまりは自殺。」
 拓也はグラスの酒をじっと見つめた。
「汝、殺すなかれ・・・か。」
「そりゃ、殺しはいかんだろ。」
「お前が言うと、ばかに説得力あるな。」
「そうか?」
「で、次が汝、姦淫するなかれか。耳が痛い。」
キープしておいたボトルを空にした2人は、
新しいボトルを注文した。
「いくら神でも、生殖行為自体は禁止しない
だろう。」
金吾が皮肉っぽく笑って、「父を殺し母を妻に
する」と続けた。
「近親相姦か・・・」
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