長編伝奇小説「アストラルの森」
長編伝奇小説「アストラルの森」
アフィリエイトOK
発行者:オフィス亀松亭
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:ファンタジー
シリーズ:アストラルの森2・聖人間工房

公開開始日:2011/02/24
最終更新日:2011/02/23 21:17

オーナーサイトへ
アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
長編伝奇小説「アストラルの森」 第1章 第1章・イナンナ
「ネクロフェリアって何だ?」
「死体や流血、腐敗した物や風景、排泄物が
大好きな性格。ヒトラーやナチスの連中に
多かったそうだ。類は友を呼ぶってわけさ。
ああ、そうそう・・死んでから地獄に行くって
言うだろ。あれは間違い。閻魔大王みたいな
のがいて、行かされるのじゃない。自分の
好みに合った環境に行く。
ただそれだけの事。蝿はウンコに集まるだろ。
ちなみに西洋悪魔の親玉はベルゼブルと
言う蝿の親方だ。」
「スカトロマニアか・・・うんこは食いたく
ないよなぁ・・」
 拓也は深く頷いて言った。
「それだけ人間心理の闇は深いって事さ。
それを理解しないで、殺しはいけ
ません、生命は何より尊いんですって言われ
てもなあ。薄っぺらい説教みたいだろ。」

 金吾は皮肉な表情を浮かべながら、グラス
を傾けた。2人とも酒が強いせいか、表情は
あまり変わらなかった。
「殺しはヤハウエに言われるまでもなく、
旧石器時代からタブーとして禁じ
られていたらしい。動物は神からの贈り物
として、感謝して食べた。同種の
動物、つまり人間は食べなかった。動物に
共通した、殺しの抑制機能だと言われている。
同種ならば・・・な。」
「なんだ、その奥歯に物の挟まったような
言い方は。」
「殺しの抑制機能というのは、異種の場合
極めて弱くなるという話さ。」
「異種ならば・・・つまり人間として認め
ないって事か。」
「そう。心理的すり替えというか、論理的
ごまかしというか、殺す相手が殺すに足る
理由があればいい。ヨーロッパ社会でユダヤ人
が弾圧された理由は、彼らがキリストを
はりつけにした悪魔だったからさ。他にも
異教徒・魔女。戦争で言えば敵。社会で
言えば非人。最近はテロリストとか。」
18
最初 前へ 15161718192021 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ