長編伝奇小説「アストラルの森」
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発行者:オフィス亀松亭
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:アストラルの森2・聖人間工房

公開開始日:2011/02/24
最終更新日:2011/02/23 21:17

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長編伝奇小説「アストラルの森」 第1章 第1章・イナンナ

○はじめに

これからあなたが訪れるのは、あなたの
潜在能力と覚醒のエナジーを引き出して
くれる物語です。読み進むにつれて
あなたの潜在意識に眠っているパワーが
小説の波動と同調して、知らず知らずの
間にゆっくりと目覚めてゆきます。
長い長い旅になります。ごゆっくり
お楽しみください。

○o。..。o○o。..。o○o。..。

<1>

雨。どしゃ降りの雨。フロントグラスの外側
に、横浜ベイブリッジのイルミネーションが
ぼんやりと輝いていた。真梨は本牧埠頭の
突端で車を停めた。
海は黒く、夜の闇をたっぷりと吸い込んで、
わずかにうねっていた。カタッ、カタッと、
ワイパーの音が規則的に鳴っていた。真梨は
カーステレオにCDをセットした。

「生きながらブルースに葬られ」

ジャニス・ジョップリンが歌うはずだった
曲が、インストロメンタルのまま収録された
ナンバーだ。1960年代後半のロックの
女王。同じ時代を生きたわけじゃない。
でもなぜだか、強烈に惹かれた。

1970年10月4日午前3時、ハリウッド
のランドマークモーターホテルで彼女は麻薬
の分量を誤って死亡する。27歳。彼女の
片手には、4ドル50セントが握られ、
テーブルの上には封の切られていない煙草が
置いてあったという。

今日はジャニスの命日にあたる。

 雨の日にはジャニスの曲が似合うと、真梨は
思っていた。気分が落ち込んだ時、真梨は
決まって本牧のこの場所にやって来た。ジャニス
を聴きながらぼんやりと海を見ていた。ジャニス
が死んだ年に、真梨はまだ生まれていなかった。
同じ時代を生きたわけじゃない。でもなぜだか、
強烈に惹かれた。

幼い頃からピアノのレッスンに明け暮れ、クラッ
シック一辺倒だった真梨がブルースという異質な
音楽に触れたのは、中学の頃だった。以来ジャズと
ブルースを聴きあさった。

 10月13日、火葬されたジャニスの灰は、
マリン郡スティソン海岸上空から太平洋に蒔かれた。
「あんたもいろいろ大変だろうけど、がんばりなよ。」
遠い東の海から、ジャニスの声が聞こえてくる
ような気がした。

「魂ってのは、生き続けるんだよ、永遠に・・・」

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