Love Trap
Love Trap
完結
お礼5 コメント2
発行者:新菜
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ジャンル:恋愛
シリーズ:LOVEシリーズ

公開開始日:2016/05/07
最終更新日:---

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Love Trap 第17章 ー砕けた心と封じた感情ー
直人さんが依頼して
新しい窓ガラスが届くまで

隣の空き教室の窓ガラスが
私の準備室にあてがわれた。


一見元通りになったように見えるそれ。


でも違う。


割れてしまった心はもう戻らない。


私はひたすら願った。


広臣が二度とここへ来ないこと。
私のことなんてもう忘れてくれること。

ひどいやり方だったと思う。


でもこれくらいしないと…貴方は…





職員会議を終えて準備室へ戻ると


臣)…っ

〇)……


どうして…


どうしているの?



私は動揺を隠して自分のデスクに座った。



どうして…


どうして…



〇)何しに来たの?
臣)……


お願い。帰って。

私はもう…広臣の顔を見れない。


臣)……
〇)……


広臣は…何も言わない。

耐えられない重たい空気。


〇)用がないなら帰ってくれる?
臣)…っ


出来るだけ冷静にそう告げた。


臣)……
〇)……
臣)なん…で…
〇)……
臣)なんで…あいつなの…?
〇)……
臣)……
〇)……


背中から聞こえる広臣の声が…
震えてる…


臣)なぁ…
〇)……
臣)なんで……
〇)……
臣)なんであいつなんだよ…っ!!


後ろから肩を掴まれた。


臣)こっち見ろよ!!
〇)…っ
臣)答えろよ、なんであいつなんだよ!!
〇)……
臣)あんな…最低な奴…どうして…っ
〇)……


必死に感情を閉じ込めて
広臣を見上げた。


〇)なんのこと…?
臣)…っ
〇)……
臣)何だよそれ…
〇)……
臣)片岡のことに決まってんだろ…
〇)…何のことかわからないわ。
臣)…っ
〇)帰って。
臣)!!!


早くここから…出て行って…


臣)何のことかわからないって…?
〇)……
臣)昨日あいつと何してたんだよ。
〇)……
臣)ここで…このソファーで…
〇)……
臣)何してたんだよ!!
〇)……
臣)…っ
〇)あなたには関係ないわ。
臣)!!!
〇)早く帰って。
臣)…っ
〇)今日は窓ガラス割らないでね?
臣)……


私はまた広臣に背を向けて
椅子に座った。


お願い…帰って…


見てたんでしょう?

最低な私を…もう知ってるんでしょう?


お願いだからもう…


臣)……〇〇…
〇)……
臣)〇〇……
〇)……
臣)もっと…自分を大事にしろよ…
〇)……
臣)なんで…
〇)……
臣)なんであいつなんだよ!
〇)……


広臣の言葉に
必死に心を閉じる。


私が好きなのは直人さん。

直人さんを愛してる。

私は直人さんのために生きてるの。

直人さん…

直人さん…


臣)あんな奴…いなくなればいい…
〇)…っ
臣)クビになればいい。
〇)!!!


私は振り返って立ちあがった。


〇)…っ


必死に脳を洗脳する。

愛している直人さんのために…


臣)教頭のくせに不倫してる。
〇)…っ
臣)そんなんバレたら即行クビだろ。
〇)やめて!!!!
臣)…っ
〇)……
臣)あいつ…保健医ともデキてるよ?
〇)……
臣)……
〇)それが何?
臣)…っ
〇)……
臣)知ってて…?
〇)この学校の教師で…
  彼に抱かれたことない女なんていないわ。
臣)……
〇)……
臣)は…??
〇)……
臣)他にも…手…出してるって…こと?
〇)……
臣)なんで…
〇)……
臣)なんでそんな男がいいんだよ!
〇)……
臣)〇〇以外にも平気でそういうことしてんだぞ?!
〇)……
臣)…っ
〇)……いいの。
臣)……は!?
〇)彼が誰を抱いてようが構わない。
臣)…っ
〇)特別なのは私だけだから。
臣)何……言ってんだよ……
〇)彼にとって特別なのは私だけ。
  だからいいの。
臣)…よく……ねぇだろ……
〇)……
臣)結婚してんだろ?奥さんいんだろ?
〇)……奥さんだけじゃ…ないわ。
臣)は…?
〇)子供も…出来たんですって…
臣)…っ
〇)もうすぐ…生まれるそうよ。
臣)……


直人さん…
直人さん…

愛してる。愛してる。

私が愛しているのは直人さん。

直人さんだけ。


臣)なおさら最低じゃねぇかよ。
〇)……
臣)奥さんもいて子供もいて…
  なのに学校では節操なしに女に手を出してる?
  聞いたことねぇよそんなの!!
〇)……
臣)なんでそんな男にしがみついてんだよ!!
〇)好きなのっっ!!!
臣)…っ
〇)好きなのよ!!!
臣)……


私の大声に広臣が驚いた様子を見せた。


〇)放っておいて!!
  広臣には関係ないでしょ!!
臣)関係あるよ!!
〇)…っ
臣)俺は…〇〇が好きだって…
  好きだって…言ってんじゃん……
〇)…嫌いになったでしょ?
臣)…っ
〇)私は汚い女なの。
臣)……


だって昨日見てたでしょう?
あんな私を。

お願い…嫌いになって…
こんな汚い私、嫌いになってよ!!!


臣)…っ


その手を…離して……


臣)嫌いに……
〇)……
臣)……嫌いになんか……
〇)……
臣)なれ…ねぇんだよ…っ
〇)…っ


どうして…泣くの……


臣)……好きなんだよ……っ
〇)……
臣)こんなに…好きなのに…
〇)……
臣)…嫌いになんか…
  なるわけ……ねぇだろ…っ
〇)…っ


広臣は泣きながら私を抱きしめた。


やめて…
お願い…やめて…

早く…
早く…

早く感情を捨てないと…


〇)広臣は……馬鹿ね……
臣)…っ
〇)…本当に……
臣)……
〇)嫌いに…なってよ…
臣)…っ
〇)私のことなんて…早く……
臣)……
〇)私は…汚いの。最低なの。
臣)……
〇)平気で不倫してるような女なのよ。
臣)……


だからもう…


臣)〇〇……


私は完全に感情を封じた。

私の名前を呼ぶ広臣を真っ直ぐに見つめ返す。


〇)ふふ……
臣)…っ
〇)そんな瞳で…見ないで…
臣)……
〇)……
臣)……
〇)……
臣)そんな…顔じゃない。
〇)え……?
臣)……
〇)……
臣)どうしたら…
  昨日みたいに…笑ってくれる?


何を…言ってるの?


臣)…あんな…無邪気に…、幸せそうに…
〇)……
臣)嬉しそうな…笑顔…
〇)……
臣)どうしたら…俺に見せてくれる?
〇)……


広臣には…そう見えたの?


臣)……
〇)感情なんて…もう捨てたのよ…
臣)…っ
〇)あの人の前以外では…
  そんなもの…必要ないから……
臣)…っ


そう。必要ない。
捨てたの。もう要らないの。


臣)なんで…
〇)……
臣)そんなわけないだろ…
〇)……
臣)俺は…ちゃんと〇〇の感情が見たい。
〇)……
臣)笑った顔が…見たいよ…っ
〇)……
臣)捨てたりすんなよ!!!
〇)…っ


ギュッ……


こんな汚い身体…抱きしめないで。


臣)……
〇)……
臣)不倫なんて…もうやめろよ…
〇)……
臣)貴女には似合わない。
〇)…っ
臣)やめろよ、もう…
〇)……
臣)……
〇)やめない。
臣)…っ
〇)やめないわ。
臣)…どう…して…っ


純粋なその瞳を真っ直ぐ見つめる。


〇)私は彼が好きなの。
臣)…っ
〇)愛してるの!!!
臣)…っ
〇)こんなに好きなの!!!
臣)でも不倫だろ!!
〇)関係ないわ!!!
臣)あるだろ!!!
〇)…っ
臣)あいつは最低だ……
〇)…彼を…悪く言わないで……
臣)最低だろ!!!
〇)やめてっっ!!!
臣)…っ


彼は…私の…
たった一つの…生きがいなの…


臣)〇〇のことは話さないよ。
〇)…っ
臣)でも…あいつがしてることは
  全部バラす。
〇)!!!!
臣)あいつが教頭なんて…教師なんて…
  おかしい。
〇)やめて!!!!
臣)…っ
〇)やめて!!お願い、やめてっ!!!
臣)…っ
〇)私はどうでもいい!
  どうなっても…何をされても…っ
臣)…っ
〇)でも彼には何もしないで!!!
臣)…っ
〇)私はクビになったっていい…
臣)……
〇)でも彼には未来があるの。
臣)〇〇にだってあるだろ!!!
〇)…っ
臣)……
〇)…私には…ないわ。
臣)…っ
〇)私なんてどうでもいいの。
  だから…彼にだけは…何もしないで…
臣)……
〇)お願い…っ
臣)目を…覚ませよ……
〇)…っ
臣)こんなの…おかしいよ…
〇)おかしくないっ!!
臣)…っ
〇)好きなの!!!
臣)…っ
〇)彼が好きなのっ!!!


これ以上

私の心に入ってこないで…

これ以上…掻き乱さないで。


臣)じゃあ…貴女は幸せなの?
〇)……
臣)今…、幸せなの?
〇)……


そんなもの…もう求めてないのよ。


〇)幸せ…よ……
臣)嘘だ!!!
〇)…っ
臣)目を覚ませよ!!
〇)…っ


ガタン。


臣)これ、何だよ。
〇)…っ


広臣が棚から箱をおろした。


臣)こんなオモチャなんかで
  好きなようにされて…
〇)…っ
臣)あんな奴に好きなようにされて…
〇)……
臣)本当に幸せなのかよ!
〇)幸せよっ!!!
臣)…っ


私は叫んだ。
そう叫ぶしかなかった。


〇)だって私は…あの人の奴隷なの…
臣)…っ
〇)だから…
臣)何だよそれ…
〇)……
臣)……
〇)あの人が好きなの。
臣)…っ
〇)だから…私はこれで幸せなの。
臣)……
〇)私から幸せを奪わないで。
臣)…っ
〇)……
臣)じゃあどうして泣いてるんだよ…
〇)……
臣)公園でどうして…
  どうして一人で…
〇)…もう…放っておいて……
臣)……
〇)お願いだから…そっとしておいて…
臣)放ってなんかおけないよ…
〇)……
臣)……
〇)……
臣)今日…あいつの家に行くんだろ?
〇)…っ
臣)…また…、あいつに抱かれるの?
〇)……
臣)行くなよ……
〇)……


私の手を掴む
優しくてあたたかい…広臣の手。


臣)行くなよ、頼むから……
〇)……
臣)……
〇)離し…て……
臣)……離さない。
〇)離して……
臣)離さない。
〇)……
臣)……
〇)……
臣)行くな。
〇)……
臣)もうあいつのところには行くな。
〇)……
臣)……
〇)離し…て……


引き止める広臣の手をほどいて
私はそのまま部屋を出た。


封じたはずの感情が
封じきれずに溢れ出すように
涙が頬を伝った。


………………………………………………………


「明日、またうちにおいで?」


昨日直人さんに言われた通り
彼の自宅へ向かった。


私は直人さんが好き。
直人さんを愛してる。

直人さんに愛されるために
治療もしないと決めた。

それが私にとっての正解で
それが私の人生だって

とっくに納得していたはずだった。


でも本当は気付いてた。

直人さんは私を愛してなんかいない。


それでも私には
直人さんしかすがれるものがなかった。

初めて愛した人。
初めて信じた人。


広臣の愛に触れたりしなければ
何も迷うことなんて…なかったのに。


直)はぁっ、はぁっ//
〇)……

直)最高だよ…〇〇…っ
〇)…は…ぁ…っ

直)ああ…気持ちイイ…ッ
〇)…っ


直人さんが満足そうにその身を震わせる。


直)そう、そうだよ…
〇)は…ぁ…っ

直)もっと俺を興奮させてくれ…
〇)あ…っ、…ぁっ…あっ

直)ああ…綺麗だ…///
〇)はぁ…っ

直)もっと…もっと…っ
〇)あぁ…ッッ



私は…何をしているんだろう…


これは…何なんだろう…


今まで疑いもしなかったこの行為に
疑問を抱いてしまう。


幸せだと思ってた。
愛されていると思ってた。


でも直人さんのそれは…
広臣とは全然違って…


直)好きだよ〇〇…っ
〇)……
直)愛してる…愛してるよ…
〇)……


違う。

「愛してる」っていうのは…もっと…


ああ…封じたはずの感情がまた…

悪魔に抱かれながら
脳裏をよぎるのは広臣の泣きそうな顔。


いつも愛しそうに私に触れて
その愛しさが涙に変わってしまうような
広臣の切ない顔。


直)あぁぁっっ///
〇)…っ
直)…っく…///


ドクンッッ!!!!



私はそのまま瞳を閉じて
ベッドに身体を預けた。


直)まだ終わらないよ?w


隣で悪魔の声がする。


直)お前だってまだまだ足りないだろう?
〇)……
直)何度でもイかせてあげるからw
〇)……
直)少し休んだら、ね?w
〇)……


私は…なぜここにいるんだろう。

私は…何のために生まれてきたんだろう。


〇)ねぇ…直人さん…
直)どうした?
〇)……
直)……


ずっと隠すつもりだった。

でも…
もし本当のことを言ったら
貴方はどうするの?


直)〇〇…?


少しは…悲しんでくれる…?

私のために…
少しはその心を…動かしてくれる?


〇)……


ああ…私はまだ…
この人に何かを期待しているんだろうか。

馬鹿だな……


〇)私ね?もうじき死ぬの。
直)……


そう告げて貴方の顔を見た。


直)なんだい?それw
〇)……
直)……
〇)病気だったのよ。
直)えっ…
〇)死んでしまう病気。
直)…っ


青ざめていく表情。
その理由はすぐにわかった。


〇)うつったりする病気じゃないから
  安心して。
直)あ…、ああ…w
〇)……


明らさまに安心した顔。


〇)あと1〜2年だって。
直)……
〇)……


悪魔は何も言わずに私を抱きしめた。


〇)……
直)…じゃあ…
〇)…っ
直)残りの時間…
  たっぷり愛し合おうな?
〇)……


そう言って微笑んだ貴方の顔は
やっぱり本物の悪魔だった。


………………………………………………………


臣)〇〇!!〇〇っ!!


広臣の…声が聞こえる……


臣)はぁ…っ


ああ…私…
また公園に来てたんだ…


臣)〇〇…
〇)……


どうして広臣が…またいるの?


臣)片岡に…会ってきたの?
〇)…っ


……


臣)またあいつに…抱かれたの?
〇)…っ
臣)……
〇)……
臣)いつも…そうだった?
〇)……
臣)いつもここに来る時は…
  あいつに抱かれた後で…
〇)……
臣)だから一人で…泣いてたの?
〇)…っ


勝手に涙がこぼれた。


〇)そう…よ…っ
臣)…っ
〇)あの人はね…
  奥さんがいない日は私を呼ぶの…
臣)……
〇)毎日奥さんと寝てるベッドで…
  奥さんを抱いてるベッドで…
  ……私を抱くのよ。
臣)……
〇)…今日も…そう。
臣)…っ


私…広臣に何を言ってるんだろう。


〇)最低だって…思うでしょう?
臣)……
〇)軽蔑…するでしょう?
臣)……
〇)いいの。誰にもわかってもらえなくて。
臣)……
〇)最低だってわかってる。
  汚い女だってわかってる。
  それでも私はあの人が好き。
臣)…っ
〇)だから…いいの。
臣)……
〇)……
臣)じゃあなんで…泣いてんだよ…
〇)…っ
臣)辛いんじゃないの?
  苦しいんじゃないの?
〇)…っ
臣)だから泣くんだろ?
〇)…っ


広臣の腕に抱きしめられて
止まらない涙がまた溢れる。


臣)あいつのことなんて…
〇)…っ
臣)もう…忘れろよ…
〇)……


忘れる…?

忘れるって…何?


臣)おいで…
〇)…っ


抱き上げられて
いつもの場所へ…


臣)〇〇……


名前を呼ばれて静かに目を閉じた。


臣)……
〇)……
臣)好きだよ…
〇)……
臣)……
〇)こんな汚いのに…
  まだ…そんなこと言うの?
臣)……
〇)……
臣)貴女は…


昨日見たくせに。

悪魔に抱かれる淫らな私を
その目で見たくせに。


臣)〇〇…
〇)…は…ぁ…っ

臣)〇〇…
〇)ん、んっ…//


優しく呼ばれる名前。

あたたかい愛撫に
また涙がこぼれる。


臣)好きだよ、〇〇…
〇)…んん…っ、ぅっ


どうしてまだ…
好きだなんて言うの…?


〇)…ふ…っ…
臣)どうして…泣くの?
〇)…っ
臣)……
〇)広臣のsexは…
  どうしてこんなに優しいの…?
臣)…っ
〇)壊れ物に触れるみたいに…
  私に触れるのね…?
臣)……


こんな汚い私を…宝物みたいに…


〇)もっと乱暴に…抱けばいいのに…
臣)…っ


そんな大切に扱われる価値なんて
私にはない。


〇)めちゃくちゃに…してよ…っ
臣)…っ
〇)壊れるくらい…っ
臣)…っ
〇)あぁ…っっ


本能のままに
私を求めてくる熱い身体。

そう…
もう心も身体もめちゃくちゃになればいい。

私なんてもう…
死んでしまえばいい。


〇)あぁっ!…激しい…っ
臣)〇〇…っ

〇)あんっ…、あぁっ…んっ
臣)〇〇…!

〇)はぁ…っ、ぁっ、あぁ…ん//
臣)〇〇…っ


私を憎んで…壊してよ…

ほら…



ー悪魔が笑ってるー



〇)はぁっ、はぁっ//
臣)可愛い…〇〇…

〇)や…っぁぁっ…、ん、ん…っ//
臣)〇〇……


悪魔に支配される私の身体。


〇)やっ、あっっ、…直人さんっ//
臣)…っ

〇)直人さぁんっ///
臣)……


こんな汚い私は
悪魔にズタズタに…引き裂かれればいい。


ねぇ早く…

私を殺して。



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