ビター☆スマイル
ビター☆スマイル
アフィリエイトOK
発行者:秋星
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/01/13
最終更新日:2011/01/21 15:19

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
ビター☆スマイル 第2章 春が来た
睨んだのは撫子ではなく、寧々だった。

二葉はここだけの話、寧々は要注意人物だと思っている。

二葉と寧々はクラスも一緒だ。

そして、撫子を挟んでライバル関係と言ってもいい。

というのも、こうして撫子と一緒にいる時の寧々は猫を被っているが、そうでない時の彼女の独占欲たるやはなはだしい事を彼は知っているからだ。

「ちぃちゃん、そんなわけだから、今日はダメだよ」

ちぃちゃんというのは、二葉だけに許された撫子の別名。

小さい兄ちゃん、と言う意味である。

二葉は小学校の中学年になるまで、本当に撫子を兄だと思っていた。

「え、そうなの? 寧々、知らなかった」

すごく悲しそうな寧々の顔を見た途端、撫子は寧々のカバンを抱きしめた。

「いいよ。どうせ、私は役に立たない部員だもの」

しかし、二葉は間髪入れずにダメ出しをする。

「役に立つとか立たないとかは問題じゃないでしょう? 文芸部の部員で二年生って、ちぃちゃんと猿渡君だけじゃん」

それが何?と言う不満顔をしたのは、寧々。

「ちぃちゃん、どういうことかわかるでしょう?」

二葉は寧々を無視して言った。

部長は二年生と決まっている。

ということは、撫子か猿渡君のどちらかが部長になることは確定的だった。

「きっと、今日休んだらちぃちゃんになるよ。ちぃちゃん、部長になりたいの?」

なりたいわけがない。

だって、部長になったら、それこそ寧々といる時間が削られる。

「どうしよう」
5
最初 前へ 123456 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ