ビター☆スマイル
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発行者:秋星
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/01/13
最終更新日:2011/01/21 15:19

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ビター☆スマイル 第2章 春が来た
撫子が伊集院寧々のことを『寧々ちゃん』と呼ぶのに対して、寧々は撫子のことを『春日さん』と呼ぶその訳は、ただ単に撫子の方が先輩だから、それに尽きる。

そう言えば、昔から撫子は『春日さん』だ。

『撫子』なんて名前はもともと抵抗がある上に、自分には全く似合っていないと思っている。(実際は、そんなことはないのだが……)

小学生の頃は男子が面白半分に『撫子ちゃん』とでも呼ぼうものなら、撫子の右手が秒殺で飛んできた。

それは、条件反射と思えるほどのスピードで、撫子の右手から逃れる子どもは皆無だったと言っていい。(時々、左手も飛んだ)

何はともあれ、撫子は寧々に『春日さん』と呼ばれるのが好きだ。

他の誰に呼ばれるより、甘美な響きを持って聞こえる。

「寧々ちゃん、今日、学校が終わったら遊びに行ってもいい?」

撫子は校門の前でようやく寧々のカバンを持つことに成功すると、また少し膝を曲げて寧々を見上げた。

「でも、今日は文芸部の部長を決める日だよね」

後からついてきていた弟の二葉が、二人の間を割って入るように顔を出した。
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