さよならをもう一度
第1章 さよならをもう一度
時が流れ、
女性達が入れ替わり始めた。どうやら、30代前半の
「麻美」にも、指名が入ったみたいだ。
木嶋の隣に、若い女性が座る。貴女の名前と年齢を教えて下さいと聞くと、
「はるかと言います。まだ、10代後半」
と言う。
「そうなの!」と驚きを隠せずにいた。この、はるかとの出会いが、木嶋の運命を変えるとは思わなかったのである。「彼氏はいるの?」と
木嶋が
「はるか」に聞く…。
「彼氏と最近、別れたばかりで、今はいないんだ…」
話しをしていて、素直で明るく、心に澱みがなく透き通った感じだった。なんで…はるかに
「彼氏がいない…」のが不思議だった。
郷田さんが、途中退席をしてしまい、残った、大田さん、三谷さん、木嶋と3人で飲んだのだった。
女性達は、入れ代わるたびに、名刺をくれた。営業と思うのは当然だ。
木嶋は、若い、はるかに、一目惚れしたのである。
その時、木嶋の心境…
「彼女になってくれるなら若い女性が良い。今、交際をしている女性はいないからいいかな!性格も良さそう。」
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