イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
しかし、だいたいの事情は掴めていた。

カザルスは、医者を追い出したいわけではなかったのだ。

キキは、そこまでたどりつくのに、かなりの時間を必要とした。

キキの身を心配したカザルスが、真相を話さなかったからだ。

しかしキキはついに答えを得た。


宮殿で働く者の中に、敵の存在を感じたカザルスが、彼に相談した事から始まっていた。

カザルス大王の友人であり、医者であったかれは、敵をあぶり出すため、自ら囮になってくれたのだった。

彼の息子はその真相知らず、こんな事になってしまった。

誤解を解きたいが、キキは身動きがとれない。


私よりも強い力を持った誰かに力を預けたら、目覚められるかもしれない。

しかし、そんな強い力を持っているのは、イルバシットの星読み位しか思いつかない。


だから、ここで眠っている限り、私は望みを叶える事は出来ないのだ。


残る望みの光は、イルバシットの王子である。

そろそろ旅立ちを迎える年頃のはずだ。

ミナンの話では、今東の宮殿に、イルバシットの戦士が二人いる。


どうか、彼らの中に力を持つ者がいますように、キキは力をこめて祈った。









本当の敵は、南の宮殿にいる。

カザルスは、そう確信していた。

しかし、彼を呼び戻す事が出来ないのは、南の宮殿にいるのが、カザルス本人の縁者であったからだ。


リャウドの怒りは、いずれおさまる。

アルナスとトルカザが、必ず鎮めてくれると信じ、カザルスはただ静かに待っている。


父の弟ルミラス叔父がすべてを理解したとして、王室はどんな道を歩んでいくのだろうか。


ルミラスの妻ラーナが、自分の息子を王座に据えようとしたのがきっかけだ。

アルナスにもトルカザにも、口に出来ない物がある。

なんでもない食品が、命に関わる体質だ。

それを知っていた事から、縁者の仕業とわかってはいたが、実際分かってみると、寂しくて、悲しい。


あの皿の件は、果たして誰を狙ったのか、私は今もはっきり分からない。

そんな中で、叔父の一家を投獄して、処罰したとして、それですべて終わるのだろうか?


私には、そうは思えない。

ルミラス叔父の息子は二人いる。

一人は私に仕えてくれている。

もう一人は、建築士だ。

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