イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
「とうさん、らざをばしゃのせてはしらせた。りざんもいないよる。わたし家をぬけだして、ついていった。めしつかいナナつれて。たいせつなスナまもるため」

「ニキは、情熱的なんだな。でも、お父上は、追いかけて来たろう?」

「イルバシット、いろいろなくにたすけてくれる。だから、せんしのたびのじょうやくある。たたかいじゃないせんしかえすことできない」

それはそうだ。

しかし、大切に育てた娘を連れて行かれる親は、想像出来ないくらい、怒ったり、悲しんだりするんだろうな。

「ばしゃのぎょしゅのガダ、きょうぎでしょうをもらうゆうしゃ。わたしとナナ、じゃおいつけない。だから、リザンよびにもどった」

リザンの奥さんとニキがそういう関係なのも初めて聞いたことだった。

リザンは、北の町に泊まっていたそうだ。

「リザンすぐラザをさがしたけど、みつからない。でもそのうち、ばしゃがイルバシットをめざしているなら、僕達も、イルバシットをめざそう。リザンがそう決めた。リザンのちずをみながら、わたしたちもイルバシットをめざしたわ」

信じられない。

そんな事件が起きていたなんて。



それからの話は、物語のようで、自分の兄の経験したことだとは、信じがたかった。



「それで、俺がニキに聞きたいのは、君の気持ちなんだよ。兄貴のこと、いつから好きになったの?なんだか、不思議だよ。一度か二度顔を合わせただけの相手を追いかけて行った、お姫様の気持ち…」


「まいにち、あったよ?ひとつきのほとんど。たいけんのしはんにほめられた、じるざのはなし。おとうさん、おうさまのおともだち。おかあさんイリシャのキャラバンのむすめ。いろいろきいた。まいにち、スナおおきくなった。スナあることわかったとき。ラザといくきめた。わかった?じるざ」

かえって分からなくなった。

そんなに、すぐ絆なんて出来るもんかよ。

俺とキサみたいに、子供の頃から、イタズラしあったり、道場でなきべそかいたり。

二人で、仕事を覚えたり、ぶつかったり、そんな日常からだんだんと生まれ、育つものじゃないのか。

俺は、ニキをがっかりさせたくなくて、笑顔を作ってお礼をいった。

「スナあることわかったら、じるざにもすぐわかるよ。いまわからなくたってかまわない」

ニキはいつもの笑顔でそういった。

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