イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
ガルダはキキがイルバシットを訪れていたとき、シルザニアやカルダゴを回っていて、会うことが出来なかった。

それでも、イルバシットに戻る道すがら、キキ様や、その一行に不吉な陰は見えなかったのに。



ガルダは龍の喉を抜けると、紫の丘をめざした。


今は、旅人の泉には商人達がたくさんいて、うるさいと思ったからだ。

それに旅人の泉からは何も感じなかった。

紫の丘には、マラガ石が埋まっているから、そこから何か聞けるかも知れない。

キキ様にも、予知の力が芽生えていたらしいから。



紫の丘の釣り鐘草は、すでに花を落とし、深い緑の木に育っていた。


少し低くなっているあの辺りにマラガ石は埋まっているのだ。

ガルダは丘を一つ越え、マラガ石を探した。

この時には、石の上には、草が生え、石は隠れていた。

日が当たるとキラリと光るものがあるのが見えた。

草を払うと、虹色に輝くマラガ石が現れた。


簡単に隠してあるだけだが、力を持たないものにとっては、美しいだけの石である。

それに、見えていない部分は岩のように大きいから、移動してしまう心配もない。

ガルダは、マラガ石を絹の布で拭き清め、手を岩塩で清めてから、ゆっくり石の上にかざした。

そこから昼の空にある星に聞いてみる。

星はざわめいた。

ざわめきはガルダにめまいを起こさせるほど強くなった。


誰か、この石に触れたのだろうか?


かざした手から、強い波動が伝わって来た。

とても強い波動。

まるで新しい星読みが生まれた時のようだ。

キキ様はここに来て、この石に触れたのだ。

ガルダは確信した。

石に触れるまでもなく、キキ様の今の状況が分かった。


心の準備が出来る前に、大きな力を得て、心が疲労してしまった。

だから、心が休息を求めて、今は眠っているのだろう。

新しく星読みを生み出す時には、よくある事だ。

しかし、アルカザンには、何か他の事情を感じる。


ガルダは、キニラの滝にもおもむき、アルカザンの事情を探る。


しかし、アルカザンの事情を知る事は、キキ様の命に関わる事と知って、アルカザンの国境を越える事は思いとどまった。

ガルダは、直ぐさま城に帰り、キキ様の命が無事である事を報告するのだった。


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