イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
「二人の御主を連れて行けばよい。それではだめなのか?」

「彼らはイルバシットを知らないわ。それに二人とも、戦士達に誘われて、道場を見に行く約束をしてた。楽しみがあるのに、仕事を頼むのはしのびないわ」


「そうか。武術大会があるから、皆道場に集うところだが、お前の共なら、志願者があるだろう。遠出はするなよ」

キキは喜び、笑顔を見せた。

イルバシットの宮殿からは、キリガス山が見える。

そこから転がり落ち、イルバシットの国境の中に入った飛来石の姿もはっきりと。

キキが戦士の様子を見ながら、今日を選んだのも、若く経験のない戦士が欲しかったからだ。

キキは、どうしても飛来石を手に入れるつもりだったのだ。

ラスカニアの大王、カザルスの病を治すためだ。









今日の小旅行は、お忍びというやつだ。

御主の戦士から、三人の王族まで、庶民のなりをして出かけた。


キキの思惑通りに、案内役は去年旅立ちを迎えた若い戦士である。

今日は、龍の喉を通る為、二人乗りの小さな馬車に三人で乗っている。


「おばあ様!ここは何?」


「秘密の通り道よ。外には大きな溶岩石があって、中の様子は見えないのよ」

「登って来る時は眠っちゃって、残念だったよね、兄様」

「ここは、外からは見えず、中からは、すべてが見える。弓を射るための穴まで開いてるよ。本当に凄い国なんだね」


「やっぱり、もう一度、宮殿を探検したいな。おばあ様、帰ったら案内してね。約束だよ」

「分かったわ。二人とも連れて来て良かった。こんなにたのしんで、しかも良く理解してくれるなんて、おばあ様とても嬉しいわ」

「凄く面白いよ。お姫様に会えたらもっとね」

トルカザは、さらりとそう言った。

「王女達は、見送りをしてくれるはずよ。イサは紹介しましょうと言ってくれたんだけど、メラノはやっぱり心配らしい。娘がお前たちに興味を持つのがね。私はいいことだと思うのだけれど」

「どうして心配?」

「お前たちが姫達に恋をしたって、別に問題ないの。でも、ラスカニアは小国よ。おまけに、天然の城壁も持っていないわ。他国に侵略される危険が常にある。メラノはそれが心配なのよ。あの子は大国イリシャの姫だから。大国が何を考えているかよくわかるの」
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