イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
「リャウドもスミルも退屈してるだろうから、仕事をやろう」

「ふふふ、きっとすぐに来てくれるね」

仲のよい兄弟だ。

イサは、隣国の未来を見た気がして安堵した。

何が起きるのか、それは想像するしかないが、イサはこの時、波乱を見る事は出来なかった。


イサの後ろを、王子達はふざけながらついて来る。


「お二人とも、こちらへ」

二人はテラスを眺める位置に据えられたテーブルに案内された。

「今、お菓子が来ますから、お上がり下さい。私は、お付きの方を呼んで参ります」

イサは、土の上じゃなくても、足音がしない。

トルカザは、自分の足で、床をコツコツと叩いて、面白がった。

「兄様、イサはコツコツ言わないんだ。どうして?」


「凄い騎士だからさ!スミルはどうだい?」

「足音がしなかったことなんてないよ」

「そうか、リャウドは足音はたてないよ。良く聞いていてごらん」


この部屋には、扉がない。

少しすると、立ち並ぶ飾り柱の間に、騎士らしき若者が見え隠れした。

お盆の上に、温かい飲み物とお菓子や果物が見えた。

ずっと向こう側に見え始めたお菓子は、まだまだこの部屋まで距離がある。




来るときは分からなかったけど、柱の向こうは水連の池になっている。

柱は幾重にも重なっていて壁に見えるが、隙間の有るところがあり、そこからお菓子のお盆が見えるのだ。

「今度はどの辺で見えるのかな」

「弓を放った後、またつがえる時間が経ったら、見えるんじゃないかな」

「本当?すごいね!ラスカニアには、こんなの無いよね?」

「そうだね。イルバシットは、狭いし、資材も少ない。だから、すごい工夫があるらしいな。後でまた、探検だ」

「うん!きっとだよ。でもお母様が許さないよね?」

「大丈夫さ!おばあ様がいる。おばあ様を誘えば、お母様は反対しないよ」

「楽しみだな。早く夜にならないかな」

王子達は、だんだん近づいて来るお菓子を待っていたが、その前に、リャウドとスミルがあらわれたので、顔を見合わせ驚いた。

「どこから来たのかな?」

アルナスは首を捻った。


「お着替えをお持ちしましたよ。さぁこちらへ」

リャウドは、呆れた顔を笑顔でかくし、入り口の奥の廊下を手で指した。


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