イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
アフィリエイトOK
発行者:桜乃花
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
「なるほどね。君も、もう一人の彼も、頭がいいのだね。そういう来賓は久しぶりなんだ。だから期待している。王子だろうが、平民だろうがそんな事どうでもいいさ。この地を救う者が見つかるならね」

「そんな力、僕達にはありませんよ!残念ながら二人とも星読みでもありません。まだ半人前の戦士です」

アルナスは、どちらにしても楽しみにしてるよと言って、馬にまたがった。

これから城に行くのだそうだ。

向こうの方に、馬に乗ったトルカザもいるから、今日は二人で行くんだろう。

国王アルカザは、若く王位を継いだその時から、尊敬を集めている。

それは、国民からでもあり、周辺諸国からでもある。

強いリーダーシップを持ち、平和を愛する切れ者だ。

彼は、戦いを好まないが、戦略にはたけていて、大概は、戦わずして、勝利を収める。

イルバシットも助けられた経験がある。

他国と条約を結ぶ時、力を貸してくれたり、合理的な敵の撃退方法を、示してくれた事もある。

彼は、愚かな戦略を示した事がないのだ。

一貫して、戦よりも美を愛し、芸術や武芸を愛した。

だから、彼の息子達が、腕試しを好んでも、それは、とても自然な事である。

その、アルカザが、どうして王子を遠ざけるような暮らしをしているのか。

ネストは、ふと、自分の身の上に重ね合わせた。

王位を継ぐ権利を持っているのが、彼らではなく、別にいるのだとしたら?


トルカザだけでなく、アルナスも、王子らしくない事の説明がつく。


もう一人の王子が、きっと、アルカザの元で、帝王学を学んでいるのに違いない。

ネストは、そんな結論を出した。

これが本当であれば、とても面白い物語だ。

しかしそれは、ネストが自分に起きた事に影響されて作り上げた、想像の物語であった。


「そうに違いないさ」

ネストは、そうつぶやいて、自分の想像の物語に納得した。






「ねえ兄さん!いつの間にか、兄さんが主役になっているじゃないか!全部僕が考えた作戦なのに」

「わたしは、大切な来賓と話しをしただけだ。彼らはお前の考えた事だとわかっている。それにしても、素晴らしいお客様だな。よく見つけたものだ。彼らがもし協力してくれないとしても、イルバシットの未来に出会った事に代わりはない」


58
最初 前へ 55565758596061 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ