イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
「約束する。君達の言う通りにするよ。バルサン、期待してるからね!僕は強いよ!」

その時のトルカザ目の力は、刀の刃を思わせた。

目的は何なんだ?

ネストを振り向いてみると、彼はすでに後悔していた。


「じゃあ、ゆっくり眠ってね!僕の召使いのリャウドをつけておくから、何でも言ってよ」

トルカザはそう言い残して、剣を担ぎ、手を振って走り去った。

重い剣を担いでいても、彼の足は早い。

小さいが、油断はならない。

試合をすると決まった時から、絶対勝つと決めていた。

相手が誰でも、負けるのは嫌だ。

相手がたとえネストでも。

「弟は人懐っこい質でね。試合すれば分かると思うが、心が真っ直ぐなんだよ。悪く思わないで」

アルナスは、ネストの方は一度も見なかった。

「気にしてないさ。こちらこそ、医者を呼んでくれてありがとう。もう良くなった。明後日は、俺にとっても楽しみだ。隣国に住む者として、君達の事をもっと知りたいからね」

「楽しみに思ってくれて良かった。城の中や、国の案内もしたいけど、そんなの迷惑かな?」

「急ぐ旅だから、今回は遠慮する。また遊びに来させてもらうよ」

アルナスが話を始めると、ネストは、なぜかまた左手を上げて、庭へと歩き出し、剣を振り始めた。

「必ず、また遊びに来て。渡したいものもあるし。おばあ様の形見だよ。イルバシットに渡すことを反対する者もいて、随分遅くなった。けど、君達を見て、やっぱり渡すべきだと思ったんだ」

「キキ様の形見?。今は旅の途中。受け取る訳にはいかないが、便りを出して下さればいい。イルバシットから遣いが来ましょう」

「いや、おばあ様からの遺言もあるから、君達でなくてはならないんだ。イルバシットから、雪薔薇と、薔薇を照らす炎がやって来る。彼らに、この土地を守る証を授けよ。おばあ様の言葉だ」

「雪薔薇と炎?炎はともかく、雪薔薇とは、王家を示す紋章だ。俺達に関係あるとは思えないが」

アルナスは、少し躊躇して、そうか、忘れてくれと言った。

雪薔薇の紋章の事、アルナスが知らない訳はないのだが。

「どうして、俺達にそんな話を?ネストの家は、王家の調理人だし、俺の家は元々星読みだ。確かに王家の近くにはいるが、血の繋がりは無いはずだ」
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