イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
二人は仕方なく、通りを右に曲がった。

相変わらず宿は見つからず、宮殿がどんどん近づいて来る。






「トルカザ様、イルバシットの若者が、宮殿へと近づいて参ります。どう歓迎して差し上げましょうか?」

「そうらしいな。門番から聞いている。さて、どんな若者だろうか?まず会ってみようか。宮殿の東にお前の家があったな。そこへ案内しろ。私はそこで、二人を待つ。二人がそこを通るようにし向けるのだ。槍はつまらぬ。やはり剣士がいいなぁ」

「トルカザ様。私の家でもしもの事があったら、私の身はどうなるんです?それは、ご勘弁を。それに、そうそうご希望通りの若者はやっては来ないものでございます。競技会に賞金をかけてはいかがです?彼らは、金が欲しいはず。きっと参加しますよ」

「そううまくいかない事は、ようく学んでいる。やはり、お前の家を貸せ。悪いようにはせん。何も起きはしないさ」

ラスカニアの王子、トルカザ・クスの側付きを務めているのはリャウド・ガナである。

年が近いことから、幼友達として、もう、十年来の付き合いだ。

トルカザにとってリャウドは、唯一の友達だ。



リャウドの方は、呼び出されるのが面倒でならない。

トルカザが、無理難題しか口にしない男だからだ。


「いくら幼友達だからって、無理は無理でございますよ!宮殿から出して差し上げるだけで、私は命が縮む思いなんですから!」


「お前は、肝が小さいな!がっかりさせるなよ。昔はあんなに遊んだ仲なのに。もう、助けてはくれないつもりか?」

「助けるって…遊びじゃないですか!」

「とにかく、さっさと、民衆の服を持って来い。お前が家を貸さないなら。道端で彼らに声をかけるぞ!街頭には、我が命を狙う輩がまだ彷徨いている。お前には、本当に死んでもらう事になるかも知れぬ。私は親友を失うのは悲しい」

「何が親友ですか…少しはお立場を考えて下さい!」

「私は、第二王子だ。ちゃんとわきまえている。兄が国民の信頼を勝ち取れるよう、私は、向こう見ずでわがままな王子をやっている。文句はないはずだ」

「まったく…減らず口め…」

何度危ないところを助けてやったと思ってる。

リャウドは、いつも怒りはするが、まだ一度も、トルカザのことを嫌いになった事がなかった。

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