イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
俺は、起き上がりながら、声をかけた。

「人の事、気遣ってる場合かよ。もうすぐ日が沈むんだぞ。君の家には、俺が知らせに行った。稽古の途中でぶつかり合って気絶したって、言ってあるよ」

「そうか、ありがとう。目が合ったよな?なんだか、俺は満足した」

「なんだかよく分からないけど本当に助かったよ。怖くて気が狂いそうだったんだ」

「それから、俺達合格だって、旅立ちは、三日後の月の刻だ。今日が運命の日だったんだ。あれが試練だってさ。何が合格で、何が不合格なのかは分からないけどな」

「そうなのか、毎年違うんだな、ラザの時は、宮殿に呼ばれたんだ。油断してた」

「合格して良かった」

「あぁ。いい旅にしよう」

「二人で、トルキを受け取りに行けと言われた。ラキリス様が直接渡して下さるそうだ」

「こぶが痛いけど、明日の昼には行きたいな。あの美しい短剣を早く手にしたい」

「分かった。じゃあ昼には着替えて待ってる。三日の内ならいつでもいいらしいから、無理をするなよ」

「妙に優しいな。憎まれ口はどうした?」

キサは、フンといって晴れやかに笑った。

俺は、水を一杯もらい、立ち上がった。


しかし、歩いて家を目指すには、まだ早そうだ。


「多分だれか迎えにきてくれるさ。もう少し寝てろよ。明日まで寝てたっていいんだから」


「そうか。家まで行ってくれたんだったな?ありがとう。きっと兄貴が来てくれる。もう帰って、両親に報告しろよ」



「あぁそうするよ。みんな、何にも知らなくて、緊張感なんてないから、話し通じるか分からないんだけど。でもみんな心配してるだろうな。夕方までなんて、めったにないし」

「そうだな。一緒に行けたらいいんだけど。この青痣みたらかえって心配するかな?」


キサは目に見えて疲れてた。


普通なら憎まれ口がかえってくるとこだけど、ただ笑っている。


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