イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
「小隊長、話は違うが、俺は、干し肉を持ってます。少しかじりませんか?寒くなるといけないし」


「安心しろよサビ。必ず助かるさ!此処にはいっこ大隊いるんだから。ちょっとまってろ、水筒を探してくる」


レンカは、壁づたいに、始めに置いた水筒を探した。


一周するのに、五分もかからない。


意外と狭いんだと気がついた。



「サビ、大声出したから、一口づつ飲もう。バケツも見つけた。用を足すために使える。お前の干し肉もいただこう」


二人は水を飲み、干し肉を、一切れづつ口にした。


サビが貴族を嫌うのは、相応の訳がある。


名家の馬番だった父親が怪我をしてクビになり、それからは、ずいぶん苦しい暮らしをしたらしい。


サビが剣を習いだしたのは、その頃だから、家族を助けたい一心だったんだろう。


だから、辛いのは彼だけじゃないと、反発する気持ちは良く分かった。


ソナとサビの違いは良き師に出会ったか否かにあるのかも知れない。


サビの師は、いろいろな覚悟を教えてくれたらしい。


父親の怪我も、父親にも非の一端があったのだと、教えてくれたそうだ。


サビ、お前には、助けがたくさんあって良かったよ。


「こうなってみると、アダン家の不幸も、ソナ・サンの仕業なのかな」


「そうですよ。そうに決まってます。食事に当たることはたまにありますが、死にいたるなんて、小隊長は、耳にしたことがありますか?」


「いや、ないよ。でも、その時の皿は確か犬に食わせたんだ。なんともなかったから誰一人、調べを受けた者もなかったんだよ。確かに、不自然なことは何一つなかった」


「奥様や、弟君の事はどうなるんでしょうか?」


「わからんな。初めからもっと調べ、原因をはっきりと王子達にしめすべきだった。そうすれば、不幸は二人ですんだってことはないかな」



「小隊長は、ソナがまだ手を下してないと思ってるんですか?」



「わからない。人の心の中は、外から見えるものじゃないからな。だがソナは大師だ。弟子もたくさんいる。そんな奴が、無闇に目的以外の人間をころすだろうか」



「目的以外ですか?」



「あぁ。奴は、光の中にいるシス様が憎いんだ。子供の頃は同じように遊んでいた友達だったからな」


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