イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
「しかしお前も物好きだな。剣の覚えがあるって言うだけで、大会に出るなんて。しこたまやられたもんだ。目は大丈夫なのか?」


「怪我しちゃいけないと思って、兜をかぶったのがいけなかったんです。目玉に異常は無いんですが、酷い痣になっちゃって。転んだ先に柱があったんですが、兜がずれて見えなくて、そのままごつんと」


「そりゃ大変だったな。死ななくて本当に良かったよ」


「それじゃ、皆さん呼んで来ます。外の皆さんの分も、出来ていますから」


あまりにも広い宮殿の中で起きている事に、シスは気づいていなかった。


敵がソナだと分かったことで、十分な注意がはらえる。


目の届く所にリリアを置き、身辺には、自分の弟子たちを配した。


そして不本意ながら、窓や、暖炉はふさいでいる。


後は我慢比べ。


敵がねを上げて、出てくるまで、あわてずに待つだけだった。


しかし、シスの考えは、根本から間違っていた。


ソナがどうしてシスの両親まで手に掛けたのかを、もっと深く考えるべきだった。


絶望を知らないシスには、闇におかされた心の生み出す恐ろしい毒が分からないのだ。



シスにはソナの本当の目的が見えてはいない。


キキ様の敷いた税制を良く思わぬゆえの反逆。


それでは割り切れないもやもやした思いは、裏切りの産物と片付けた。











「小隊長!サビ!どこだ~!返事をしてくれ~!」


ケイは、二人が宮殿にいると感じていた。


別れた時、何があったっけ?


小隊長達が居なくなったのはそれからすぐなんだから、何かあるはずなんだが。



あんな奴、近衛隊にいたっけ?



声や、風貌、何かしら覚えがあるはずなのに、知らない奴だったのに、どこかで覚えが有るんだよな?


小隊長達も、何かしら感じたのかしら?



そうだとしたら、シス様か大隊長に報告か?


あのあたりだったら、いや、宮殿から出て来たあいつの相談をいきなりシス様には出来ないよな?


大隊長の身に起きたことを知らないケイは、北の詰め所の方に目を向け驚いた。


まさかとは思うけど、すごい煙がたってるぜ?


こんな時に、子羊の焼き肉でもあるまいし、大変だ。



「火事だ~!火事だぞ~!迎賓宮が火事だ~!」


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