イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
「しかし、キキ様が狙われるとは、不思議な事だ。一番警備が厚いし、堅いはず。その上、仕損じるとは。何かおかしい。大隊長と話した方が良さそうだな」



二人は連れ立って、大隊長の詰め所となっている宮殿の北側の兵舎へきびすを返した。



しかし、兵舎に入る前に二人は意識を失った。










「小隊長もサビもどこでサボってるんだ。明日には解散だってのに。まさか、一晩早くふけちまったんじゃないだろうな」


レンカの部下達は、心配半分。


下手に探していやな顔をされては困ると猜疑が半分。


連絡から、捜索まで、すべてが出遅れた。









「レブ、どこだ?生きてるか?指が焼けるように痛い。俺達助かるのかな?」


「起きたのかゾルジ?サンの長老が、薬を付けてくれた。君の薬指の骨には傷がついてて、ダメだったんだ」


「そうか、やっぱり目のせいじゃなかったか。でも体は大丈夫らしい。腹が減ったな。お前は何か食ったのか?」


「俺も、胸の肉を削いだんだ。痛み止めで今まで眠ってた。君はなくした指と一緒に毒は抜けたって話だったぞ」



「お前はどうなんだ?」

「俺はまだ頭がクラクラするよ」


ゾルジは手を宙に浮かせながら、ゆっくりレブの寝台に近づき、彼の胸の布をめくった。


すでに血は止まっていて、傷は渇きつつあったが、赤いひきつれた肉は痛々しかった。


「そこに小さな扉が有るだろ?開けたら、タグ爺さんがいる。食事を頼むか?」



壁に小さな扉がある。


好奇心が刺激されて、そっと開けてみた。


すると向こうから、老人の声が聞こえた。


「おぉ、目が覚めたか、君はイルバシットの子供だね。いま何か食べるものを持っていこう」


老人は、ゾルジが腹を鳴らして、待ちくたびれた頃やって来た。



「腹が減ったろう。ゆっくりお上がり。右手はあんまり動かさない方がいい。スープとパンだから、左手でお上がり」


「タグさん、俺は生きてるよ。レブも、顔色がいい」


「良かった。イルバシットの子供を傷つけただけでも、儂は悔しくてならないんじゃ。君の恋敵も、心配はいらない」



「恋敵だなんて、俺は、お姫様と結婚出来るなんて思ってやしない」


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