イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
私は、キキ様から勝ち名乗りを受け、控え室でニサ酒の杯を受けた。


試合はあと二つある。


次は、レブとどちらが強いか甲乙つけがたい相手、でも勝たなくては。


負けたら、さっきの酒に毒が…と言う事になる。


私の神経は、もはや追い詰められ、力を発揮した。


相手は暗殺剣の名手。


実践なら話は別だが、試合なら、素人の私の方が有利なはず。


私は粘り、ついに一本取ることが出来た。


その時の勝ち名乗りは、サン家の当主。


敵である可能性がある。


彼から杯をうけるとき、これがこの世との別れだとぼんやりと思った。



私は、どうやら日にあたりすぎたらしく、次の試合には出ることが出来なかった。



勝ち名乗りを受けたのは、サン家の一人、歩兵隊のカイ・サンだった。


ソナが出ていないことには、何かわけがあるんだろうか。



まさか、すべて策略のうちか?


レブは、レブまでがまさか…


私は、あらがえない睡魔を受け入れるしかなかった。


眠りに落ちながら、渡された御守りの中を見てみると、柔らかい赤い飴のような粒が入っていた。



レブの言った通り、これは、血糊のようなもの。

すべて、相手に筒抜けだ。


このままではレブが危ない。


なんとか起きあがらなくては。


遠ざかる意識の中で見えたのは、弟子入りを許された時のレブの笑顔だった。







振り返ると、いつのまにか鎖の鎧を着たレブがいた。


俺は今、リリアのすぐ後ろ、リヤドのいた席に座っていた。


キキ様の手を引いてここまで来て、うろうろしている所を、リヤドさんに助けられたのだった。


シスは決勝戦には現れなかった。


何でも、日にあたりすぎ、起きられなくなったらしい。



また、あの冷たい声が聞こえて来た。


やっぱり、すごく不安だ。


こんなに近くに、暗殺者がいるなんて。


シスも控え室で休んでいるし。


俺は懐のトルキを確かめた。


小さな刃だけど、リリアを守る事は出来る。


その時、突然レブが走り出した。


俺は、引き寄せられるように、レブに続いた。



リリアは安全だ。


シスの言葉が耳に響いた。


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