イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
「レブの事は、もう一度良く考えてくれ。決してそこいらで見つかるような、価値の低い男ではない。やがては沢山の部下を持つ男だぞ。もちろん、ゾルジだってそうかも知れないが。レブが家を支えたおかげで、実家の鍛冶屋も、大きくなったんだ」


「レブの事は信じてるわ。きっと偉くもなるんだと思う。でも…」


「なぜ、そんなに嫌われたんだろうな?あいつはこんなに好かれているのに」


「嫌われてなんかいないわ。お兄様こそ、本当に幸せになるってどんな事か良く考えて。レブは、私が彼の妻にならなくたって不幸だとは思わないわ」



私はリリアを席まで送ると、競技場に入った。




あんなに反論するなんて、リリアも大人になったものだな。


リリアの言う事に一言も返せないとは、我ながら情けない。


王家の敵を排除するのに精一杯で、恋の経験さえなかった。


異性に対して胸が高鳴ったのは、多分初めて剣を習った頃の話だ。



競技場の土の上を歩くと私の心は静まった。



レブと言葉ではない会話をしなくては。


どんな方法で狙うつもりか?


自分なら、遅効性の毒を使う。


多分それしかない。




レブの姿が見えると、いやでも、鼓動が高まった。



幸運にも、遠い方に呼び出された。


レブは、いい目をしている。


確信に迫ったんだろうか?


初めの合図がかかると、レブは力強く打ち込んで来た。


サン家の紋章の入った革鎧に、何かが、書かれていた。


こちらから見て右側の槍先に何かが刺さっている。


何の葉だろう?どこかで見た事があるが。


キキ様かカザルス王に関係する物であるなら、私の考えは正しい事になる。


レブの左胸に書かれたヒントは、すでに消えている。


どこかで…


そうだ間違いない。


イルバシットを王の共として訪れた時、温泉に入る王の胸で見た、青い宝石。


それに間違いない。


サン家の目的は、王家への反逆。


今ならまだ止められる。


私はレブの目を見て頷いた。


但し王に知らせる時を間違えては、相手の思うつぼ。


やはり一度、私は死ぬべきだ。


力比べ。


いまこそ。


「死んだ振りをさせてくれ」


今度はレブが頷いた。

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