イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
冷たい笑みは、探し求めた敵がサン家であると示していた。


だとすれば、レブの身も心配しなくてはならない。


暗殺の失敗は、死を意味する。


レブはきっと、自らが暗殺者となることで、私を守ろうとしたのだ。


私がレブを疑う気になれなかったのは、彼の本心が伝わっていたからか。






王家を守ることを生業とする、アダンを乗っ取れば、目的は達しやすいとでも思ったのだろうか。


そんな邪な考えの為に、私の大切な家族を暗殺したのか。


暗い、冷たい憎しみが湧いてくるのが分かる。





「シス、リリアに思いを寄せる騎士が、もう一人いること、リリアは知っているの?」


「もちろん、彼の気持ちは通じています。私の弟子となった時から、我が家にも出入りしていますから」


「あなたは、その彼と結婚して欲しいと思っているのね?それがリリアの幸せだと」


「はい。ドーン家は、ラスカニア一番の鍛冶屋ですし、サン家に仕えていれば、安心ですから」


「リリアの気持ちは、聞いたことが?あなたにも、リリアの寂しそうな顔が分かるわね?」



「王妃様には、本当に恋をした相手がおられますか?カザルス王は確かに素晴らしい方です。でも、彼が国王に即位しなかったら、お二人には、別の人生があったのではありませんか?本当に愛があればこそ、相手の立場を理解する。わたくしはそう思います」



「厳しい言葉だこと。あなたにとっては、リリアもレブも大切なのね。でもねシス、人の心は時として、人によって支えられるものなの。その支えを、あなたの自由にしてはいけないわ」



なんだって?甘ったるい話ばかりたな。


権力の中にいる者の贅沢な戯言。


そろそろ打ち壊してやろうか。


お前たちの、戯言と共にな。


背後から、殺気が伝わって来る。


王妃様のお腹の御子ももろともに、まさかここで仕掛けるつもりか?


そんなことは、絶対にさせない。



「あなたは、トルキを持っているかしら、もしあるなら見せて下さる?いつ見ても、どんな戦士のものでも、美しい物だわ。マーキスの思いも、あなたの師の思いもどうしてか、よく見えるのよ」


「はい。いつも懐に入れていますから。私のは、小型の刺剣のような形をしています」
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