イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
鎧を脱いでも、体は重かった。


緊張と、力比べで筋肉が疲労しているんだ。



実戦の経験が少ないと言ったって、ラスカニアだって、このところ、戦の話は聞かない。


馴染みのない相手との対戦に緊張して、こんなに疲れるなんて、心が出来ていない証拠だ。



イルバシットの子供よ!

ラスカニアの王家は変わるんだ!


その目には見せてあげないけどね。


王女との会話に満足して、さっさと帰れ!







「ゾルジさん。とりあえず、こちらのお席でどうですか?前にかけていらっしゃるのは、アダン家に仕えているリヤド・タフと言うものです」


「ありがとう、ソナさんここで観戦させてもらう。向こうから見たら、もう少し近くに思ったけど、やっぱり大きな競技場なんだね」



「はい。玉座の周りは特にゆとりを持たせてありますから。僕は後ろにいますから、ご用のさいは振り向いて下さいね」


「そんなこと言わずに、隣に掛けてよ。選手の事いろいろ教えてよ」


「そうですか?では、お話しさせていただきましょう。これから始まるのは、弓の決勝です。すでに、兵士は二人に絞られています。鎖の網が張られますが、矢の羽根に印がしてあるので、ここからなら、勝敗がわかると思いますよ」


「なるほど、網をはるのか。すごい考えだね!」


「何十年か前は、森の中でやっていたんですが、不正を働いたものがいて、競技場開催となりました。お恥ずかしい事です」


「森の中での遠投か。それはイルバシットも同じだ」



弓の競技が始まった。



矢尻が綿になっている。

それを見るまで少し怖かったが、安心して見られた。


二人の兵士は、共に若者だ。


これも、イルバシットとは違っている。



イルバシットの弓の名手は、皆、父親の年齢だ。


的は、全部で六種類、距離も、大きさも違っている。


最初の矢が放たれた。


わらを束ねて作られた的に矢が吸い込まれる。


一つの的に一本、二番目に遠く少し小さくなった的に移る。


この的には二本。


矢は黒く塗られた的に深く刺さり、白い矢羽根が浮き上がってよく見えた。


ここから見た範囲では、まだ差はないようだ。


三つ目の的二人の的は、距離と大きさが違う。

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