イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
4 試練の日


親父と、大剣の稽古をしながら聞いた話も、ニキから聞いた話も、なんだか俺にはピンと来なかった。

聞いて良かったと思うけれど、なんだか複雑だ。

ラザには、しっかり準備をしておけと言われるし、後四、五日、このまま家で、過ごすのはきつかった。

キサと今の仕事に着いてからは、東門を守る4人のうちの二人として勤めて来た。

だから、休みの日はめったに合わないし、ゆっくり話しをする間もなかったんだ。

俺は、シーナに弁当を作ってもらい、道場へ向かった。

キサに会えたらいいと思いながら。

道場は少し南側のイキアの街にある。

イキア全体が、武術や、精神の鍛錬をするために造られた大きな道場のようなものなのだ。

イキアの街に入ると、稽古を終えた戦士や、学者を目指す学生とすれ違う。

そうすると、俺の体は自然と熱くなる。

落ち込んだとき、迷ったとき、いつもぶっ倒れるまで、キサと打ち合ったなぁ。

この町には、上を目指す者の野望があふれている。

若者達は、戦士となれば、トルキナスを目指し、そして、トルキナスとなった後は、勇者の塔にその名を刻む為、情熱を注ぐのだ。


俺達の父、バルザン・キーナの名は、その中にある現王ラキリス様の像に刻まれている。


それを知ったのは、まだずいぶん子供の頃のことである。


スグリの森のミナが絡んでいるせいで俺は、父に少し後ろめたさを感じてしまう。


でもそれは、誇らしい気持ちを駆逐するほどの力は持たないのだ。


兄貴みたいに可愛らしい姫じゃなくても、俺にはけじめをつけなきゃいけない人がいる。


まずそこからだ。


キサと意見があうかどうか分からないけど、俺の目的地は、ラスカニアに決まった。
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