イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
鎧のない兵士が剣を持って現れた。


競技場の兵士達は、観客席に戻り、残っているのは、四組の八人。


俺は剣を受け取り、相手を見つめた。


剣を交換するのは、イルバシットも同じ。


タイミングを計る。


先手を取りたいのは同じだから、彼は動かない。


介添えの兵士は、睨み合う俺たちから剣を奪い、目の前で交差させ、さっきのと違う方を寄越した。


試合開始だ。


観客席から、声がかかる。


みな、家族や仲間や、弟子を励ます。


俺は集中している。


もう何も気にならない。


女の子の声が俺の名を呼んでいるが、無視する事になった。


俺は、昨日考えた作戦どうりに戦うぞ。


打ち込むのみだ。


まずは、相手の腕力を確かめる。


剣に向かい一太刀。



体の大きさは同じくらい。


負けるわけはない。


俺は押し勝った。


剣の先に塗ってある松脂を、相手の革鎧になすりつける事が出来たら勝ち。


力は無いが、敏捷な奴だ。


俺の攻撃の後、何度も付いて来る。


しかし、反射してかわせる程度。


隠し技が有るのかも知れないが、その前に勝つのみだ。





打って、打って、自分で隙間を作ってやる。


粘りなら絶対に負けない自信がある。


細い刺剣のこすれ合う乾いた金属音、薄い芝草を踏みつける時の高い破裂音。


相手が一瞬早く動いた。

剣を払うことが出来たら、俺の勝ちだ。


潰れた刃の先に塗られた、松脂の茶色い線が、相手のわき腹に見えた。


介添えの兵士が俺の勝ちを示す。


俺は、暑くて、すぐに鎧を外した。


息も乱れている。


深呼吸して、玉座に挨拶。


両陛下は、答えてくれたが、俺は興奮していて、跪くのみ。


振り向くと、相手は、すでに、引き上げ初めていた。


うなだれた背中は、俺よりかなり小さく見えた。


どうやら、勝利者のみ残ってる、さっきの王の言葉は、勝ち名乗りか。



今日は四試合同じ事を繰り返す。



リリア、君に会うため、頑張るよ。



女の子の声がまた聞こえた。


通路の上を歩きながら、声の方を探す、ミナさんの顔が見えた。


三姉妹の声だった。

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