イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
「もう決まっているのかしら、それよりも、あなたのお妃様をさがさなくてはね」


「キキ様。わたくしはまだ…」



「今日は、おこしをありがとうございます。お席の前の第一試合をお楽しみ下さいますよう。イルバシットの戦士、ゾルジ・バナーが戦います」



「シス。気遣いありがとう。今年も、兄への手紙を託せるかしら」



「ええ、もちろん託せるでしょう。楽しみに、なさって下さい。一度手合わせしたところでは、山は勝ち抜くかも知れません」


「まぁ、でも、十五の子供に、好き放題させてはいけません。私に気遣いはいりませんよ」


「分かっております。彼はとても素早い。山の決勝で、わたくしとあたるのです」


「まぁ意地悪な組み合わせ。アイナスの仕業ね。でも、良い試合になることを期待しています。二人が当たるまで、負けませんように」


「陛下、きっとご期待に添えるようにいたします。存分にお楽しみ下さい」


「ありがとうシス。では後でね」









なんと、自由に生きるのだろう。


たとえ、王妃と言う立場でなくとも、キキ様は変わらない。


父は良くそう言っていたっけ。



父は、キキ様の為に働く事を、幸せ思っていた。



私もそれは変わらないが、もう父はいないのだ。


私は、悲しみを乗り越える為、父と同じ道を選んだ。



キキ様の近くで過ごしていると、父の心が分かって来る。



腐敗を始めた祖国を救い、力を与えてくれるものだと、信じたに違いない。


だから、幸せだった。



でも私の心は、悲しみをぶつける相手を探してしまう。



私は、父と弟を葬った者を許せない。


必ず見つけ出して…




父は、死の床にあっても、恨みを持つなと言っていた。


恨みは人の心を腐らせる。


そんなものは捨てて、すべてを冷静に判断せよ。


そう言っていた。


恨みを捨てて、冷静に…


レブはどうしてあんな事を…


いつも、私の近くにいるから、確かに機会はたくさんあるな。



恨みを捨てて、冷静に…。


彼には、私を傷つける理由がない。



何度考えても、結論は同じだ。



私を傷つけても、彼は得るものは何も無い。


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