イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
可愛いい兵士さん。


お兄様を見て、怖じ気づいた。


私と一緒に、お兄様を守って欲しいと思ったのに。




「リリア。起きているか?」


「えぇ、今日は遅かったのね」


「弟子たちと遊んだから。皆競技会に出るからな。今年は、アダン家の仕切だから、お前もドレスの用意を怠るなよ」


「ドレスなんか、腐るほど持ってるわ。私は、家族が欲しいわ。お兄様を守ってくれる、家族が欲しい」


「何をバカな事を言ってる?お前の伴侶なら、もう決まってる」


「だれかしら。お兄様を守って下さる方かどうか、判断してからでないと、返事は出来ないわよ。二人だけの兄弟、離れてはだめ。新しい王様が決まるまで、私は、お兄様の側を離れないわ」



「お前は、自分の身を考えればいいんだ。私は、剣でも、毒でも死にはしない」


リリアは黙ったけれど、納得はしていなかった。

弟を亡くしてから、ずっとリリアに支えられてきた。


妹には、お姫様の暮らしはさせてやれなかったのだ。



だからこそ、嫁した後は、穏やかに暮らしてほしいと思っていた。




しかし当のリリアは、シスの思いをよそに、ゾルジとの事を考えていた。

兵士さんは、強いのかしら。

お兄様の力になってくれるかしら。

優しそうだし、弱い人には見えなかったけど…。




「…‥」


「頼んだぞ、リリア」


「何?お兄様」


「聞いてないのか。晩餐会は十日後だ。その日だけ、料理長はじめ、召使い達は戻ってくれる。お前は、皆の挨拶を受けてくれ。我が家に光りある事を示すんだ」



「分かってるわ。イルバシットの兵士さんも呼んだらどう?キキ様が喜ばれるわよ」



「リリア、そんなにあいつが気になるのか?お前に心を寄せる者より?」


「えっ?私に思いを寄せる者って?」



「まぁ良い。イルバシットの少年も、競技会に誘っておいた。優勝したら、晩餐会に来る。それでよかろう」


「まぁ。お兄様にしては、すごく気が利いてる。お母様がいるときみたいだわ」


「母上が…」


「いつも、私達が喜ぶ事を考えてくれていた。お父様も、とても幸せそうだったわ。だから私達離れてはだめ。二人して幸せにならなくちゃね」

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