イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
明日の手紙には、いい報告が出来そうだよ。



「マキさん。競技会に出るには、お金がいるのかい?出てみたいんだ」



「あんた、何しに来たんだい?彼女を探しに来たんだろ?全く、男の子ってのは、武器を振り回す事しか考えないんだから。かかるだろうけど。あんたの持ってる金なら、ほんの少しで足りるよ」


「どこで申し込んだらいい?」


「この近くにもいる。門兵に、所属と名前と金を渡すんだ。組み合わせは、明後日か、しあさってあたり、門兵のいたあたりに貼り出される。しかし、ついてるんだか、罰当たりなんだか、シス様に誘われるなんてね」



「一人で旅してるってところで、もうついてないよ。それに…でも、優勝者は、晩餐会に呼ばれるって言うから。俺はそれが目当てなんだ」


「阿呆かい?武力のラスカニアで、勝つつもりなんて。まあ、あんたの年なら、一つくらいは、勝たせてもらえるかも知れないけど。せっかく出るんだ。せいぜい頑張りなよ」


マキさんは、外まで出てきて、俺にそう言った。


母さんよりも年上のマキさんだけど、裸を真正面から見られるのは、やっぱり恥ずかしい。




「変な子だよ、赤い顔して。これ息子の肌着だけど、旅商人をしてるんだ。渡しそこねたから、あんたにあげるよ」


手縫いの肌着は、イルバシットのものより、丈が短いが、大きさはちょうど良かった。


旅の間、肌着はほとんど着たきりだから、これは何より嬉しい贈り物だった。


しばらく、マキさんに競技会の話を聞いた後、俺は久しぶりに、寝台の上で眠った。


汗を流し、競技会で闘う想像をした。



体が捻れるほど待ち遠しい。


どんな相手だって、勝ってやるさ。


俺は、興奮したままで眠った。





夢の中だ。

ふわふわと体が軽くなった。


「あなたのお嫁さんになってあげてもいいわ」


リリアが俺を見つめる。


俺は、リリアが服を脱ぐ前になんとか飛び起きた。


心臓が高鳴って、悲しいくらい切ない。


俺は、さっき会ったばかりのお姫様に夢中なんだと気がついた。


可愛らしくて、優しい、貴族のお姫様に。



ゾラみたいな王子様だったら上手く行くのかな?


俺はいつの間にか、また眠りにおちた。
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