イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
最下位の近衛兵レブ・ドーンは、ずっとリリアに思いを寄せていた。


冷静で真っ直ぐな心の青年で、しかも、剣の腕は将来は隊長格かと言うほどだ。


家は、代々の騎士で、王族でも貴族でもない。


その時から、リリアの伴侶の候補として、見てきた。


彼が私を師に選んだ理由の中には、リリアも入っていただろうから、彼は断る理由は持たない。



ゾルジという少年に出会うまでは、競技会がすんだらレブと婚約させるつもりでいた。


しかし、競技場で、イルバシットの少年と手合わせした時、可愛いい弟子に、最後の試練を与える事を考えた。





自分で鍛え上げた弟子を試すために、まだ年若い少年を使うのは、少しかわいそうな気がしたが、彼には、未来がある。



いつもそうであるように、彼も可愛いい娘を見つけるさ。













「マキさん。水、出来れば湯を浴びたいんだ。いいかな?」


マキさんは、まだ旅人とお酒を飲んでいたが、俺を見て、正直驚いた。


汗だくだし、泥と小さな傷で、薄よごれていたから。


シスに頭突きをしようとしたとき、自分の剣で切ったんだ。


「誰かに喧嘩を売られたの?お金は置いていったんだろうね?」


「あぁお金は大丈夫。ラスカニアのお金は、持ってたほうがいいと思って、腰帯に巻き込んで、結んであったから」



「置いて行けって言ったのに。取られたらどうするんだか。兎に角、こっちへ」


マキさんの後をついて行くと、お客用の水風呂の奥に、家族の為の風呂場があった。


石の大きなプールに湯を張ることが出来るらしい。


原理は簡単。


水を昼間の日光で温め、熱した石を投げ込み、湯にするらしい。



温泉のあるイルバシットには、考えつかない技だった。


熱い石が五つも投げ込まれると、張ってある水から湯気が出て来た。


「明日からは、夜歩きは厳禁だよ!何にもないとは思うけど、あんたは、旅人なんだ。キキ様の国の、大切な旅人なんだから」


「分かった。マキさん。もう石はいらない。茹だっちゃうよ」


俺は、空を見上げながら、またゾラの事を考えた。


キキ様が尊敬されていることは、イルバシット人にとってこの上ない喜びだ。


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