イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
アフィリエイトOK
発行者:桜乃花
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
俺は、正直、シスの強さに驚いたが、ゾラやサガンの顔を思い浮かべ、持ちこたえた。


刺剣は相手にとどめを刺すための暗殺剣。


勝負をつけるには時間がかかるのだ。


俺は、諦めない。

こんどは、言葉で、シスの心を探る。


「もし、俺が勝ったら、教えて欲しい事がある」


話なんか出来ないほど押し込んでいるはずなのに、普通に話しかける俺に、シスは少し驚いたようだ。


「リリアのことか?」


「いや、君の事だよ」


「どうして、若い弟子とこんな事してるのか、それが知りたい」


いきなり、ツボに入ったらしい。


シスには、わずかな隙が出来た。


俺は、腹に渾身の力を込めて、もう一度問いかけた。


「こんな夜中にあんな若い弟子と、三人だけで稽古なんて、王子には、有り得ないことだろう?」


シスは、剣から意識が離れ、明らかに動揺した。


俺は、自分の剣を体で支え、シスに頭突きを仕掛ける。


外されたが、彼は完全に間合いを外した。


ここからでも分かるほど、呼吸が乱れていた。


休む間を与えては損。


俺は駆け寄り、シスの剣を払いにかかるが、素早い動きに、かえって翻弄されてしまう。


シスに出来た隙は、息のしずまるのと共に無くなってしまった。



再び押し込まれた俺は、苦し紛れにリリアの名前を出した。


やりすぎたと理解したのは、完全に剣を吹っ飛ばされ、眉間に剣を突きつけられてからだった。


油断した訳じゃない。


はっきりとした負けだった。





俺は、彼らの慰めや、少しがっかりした笑顔を思い浮かべ、尻餅をついたまま、星を見ていた。




しばらくして、私はシスに引っ張り起こされた。


「明日から、競技会が始まるぞ。優勝者は私の宮殿の晩餐会に招かれる。近隣の国の者なら、出場出来るはすだ。刺剣の試合開始は、明後日からに決まった。私は、槍で出るが、お前はどうする?」


「晩餐会…」


この国にはキキ様がいるし、旅人を招くのが好きらしいことが書かれてある。


俺は、始まったばかりの旅には、ちょうどよい刺激になると考えた。


そして、リリアの笑顔を思い浮かべながら、晩餐会、楽しみにしていると答えていた。


148
最初 前へ 145146147148149150151 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ