イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
アフィリエイトOK
発行者:桜乃花
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
小間物やは見つからなかったが、手紙は預けられた。

二日後に、イルバシットに向かうキャラバンが出るらしい。

この地図を見せると、みな親切にしてくれるけど、女の子には、一人も会わなかった。


明らかに、どこかに隠れて居るんだろうけど。

俺は、キャラバンの停留所の長椅子を借りて、もう一度、地図をゆっくり眺めた。


小さい文字がひしめいてる。


西の武術道場というのがある。


昼間は、騎士達が訓練をしている、見学も、参加も可能?


ずいぶん友好的なんだな。


俺は、覗くだけでもいいかと思い、道場の方へ歩いた。


隠れている女の子に出会うまでの、暇つぶしが必要だ。



しばらく行くと、大きな暗がりが見えて来た。

誰かいる事を期待したが、明かりは見当たらない。


誰もいない武術道場。


武器庫には鍵がかかっているだろうし、剣を振るうことは出来ないかな?


でも、道場の空気だけでも吸いたいとそう思って、近づいた。

大きな暗がりは、だんだんと近づき、外に馬が何頭か留まっている事や、一部に明かりが灯されていることがわかってきた。


人が居る。

訓練をしている兵士がいるんだ。


俺は走り出した。


言葉は通じなくとも、この地図があれば、なんとかなる。


近づき、耳を澄ますと、数人の声が聞こえる。


ラスカニアのお姫さまに会ってしまったお陰で、俺は怖さを感じなかった。


自分は丸腰で、相手は得意とする武器を持っている。


そんな事分かっていたが、俺はすでにラスカニアの人間を信頼していた。


俺は人影を求めて、すり鉢状の道場の周りを歩いた。

暗さに目が慣れて来ると、階段の外側に、入り口があるのが見えた。


暗がりは大きく、中で訓練を行う軍の大きさがうかがえる。


中にいる人影は三人ほどで、二人は槍、一人は剣を持っている。


彼らのいる近くに階段がある。


俺は、何のためらいもなくやや低い所に開けられた入り口をくぐった。


中は松明の灯りで明るかった。


槍の兵士は、二人で稽古をしていた。


俺は、剣の兵士に声を掛けてみる事にした。


通じない言葉でも、同じ兵士なら、通じると信じて。


石の階段を数段降りると、彼らは俺に気がついた。

144
最初 前へ 141142143144145146147 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ