イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
アフィリエイトOK
発行者:桜乃花
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
「AJPW0DMJGJ」

「分からないよ。あぁこれを見て。腹が減ってるんだ。それに宿も探してる」


おばちゃんは俺達より少し色が白くて、体も大きかった。


そして、地図を引ったくると、金を両替したいを差して遠くにある建物を差した。

なるほど、やっぱり、銭がないと話にならないわけか。


俺は、素直に、野宿と空きっ腹を覚悟した。

だが、おばちゃんは、後ろの看板を叩いて、自分を差し、宿屋らしき文字を指さした。


俺はどうやらついているらしい。


さっきの恥ずかしい言葉も誰にも分からなかったし。


おばちゃんに言葉は通じないから、親切に対するお礼のつもりで、俺は満面の笑みで、おばちゃんの顔を探した。

しかし、おばちゃんは何を思ったか、跪いた。


俺の事、イルバシットの貴族とでも思ったのか?

残念だが、俺はまだトルキナスにもなってない。

跪いてもらうには早すぎる。


「マキ、この辺りに、イルバシットの旅人がいないかしら?」


「リリア様、またお一人で、こんな所まで…。シスさまが心配なさいますよ」


おばちゃんの跪いた先にいたのは、心臓がギクリとするほど愛らしい娘だった。

炭屋の娘だろうか、顔や手が黒く染まっていた。


すぐさま、ラスカニア語を思い出さなくちゃ…。


俺はそう思いながら、後ずさった。


「イルバシットの旅人?ええここに。この子に何か?」


俺はその昔、ラスカニア語習った時の事を必死に思い出た。

しかし、思い出せたのは、物の数え方だけ。

おばちゃんは、恐い顔で俺の手を掴み、娘の前に突き出した。


「あなたの花嫁はわたくしではいかが?でもきっと、あなたより年上だけれど?」


久しぶりにエジト語を聞いて、俺は面くらい、しかも顔を真っ赤にしたまま立ち尽くしていた。


こんな可愛らしい子が、花嫁になってくれるわけはないし、第一、俺の叫んだエジト語が通じてる訳がない。


炭屋の娘が知っている訳がないんだ。


「あなたは、イルバシットから、花嫁を探しに来たのでしょう?さっきお腹が減ってるんだとか、宿屋に泊まりたいとか、金の塊を沢山持ってるとか叫んだのはあなたでしょう?」

あの恥ずかしい言葉!聞かれていた、こんな可愛らしい子に。
140
最初 前へ 137138139140141142143 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ