イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
「この方が、マーキス王の姉君だと?まるで、アルカザ王と同じ位にしか見えないじゃないか…」


「僕達がイルバシットに行ったのは四つと五つの時だった。お祖母様は、その夏から、ずっと眠ったまま、年をとることも止めてしまったんだ」


「そんな事が…ひょっとすると、マーキス王はこの事をご存知なのか?」

バルザンは、アルナスの顔を見つめた。

「多分ご存知だと思う。だから葬儀の時一度しか訪れなかったんだろうな。僕達と同じように、いつか治ると考えていたんだと思う。王宮にはあまり近づくなと言う助言も、なんとなく理解できる気がするよ」


「バルザン、良く聞いてくれ。アルカザ王、つまり僕達の父上は、今年で三十一。お祖母様は五十になる。一日の半分を眠りの中で過ごしてるから、父上もすごく若く見えるんだ」


「本当に複雑すぎるぜ。その上、俺には、何が出来るかも、はっきり分からないんだ。俺は自分を信じて、キキ様の為に全力を尽くす。だからもう、余計な説明はいらないぜ。困ったら、このネストに頼る事にする。俺が倒れたり、運悪く死んだりしても、それは俺の責任だ。国には知らせなくていい」


いい終わる前に、ネストが俺の体を揺すった。

「バルザン、落ち着け。君らしいけど、少し興奮し過ぎだ。君が死ぬ分けないし、もし、そんなことが起きたら、国に知らせずに済むわけがない。僕が着いてるから、もう少し安心しろ。落ち着いて、もう少し良く診てみよう」



僕が王子だとしたら、キキ様とは、遠くで血の繋がりがあるはずだった。


だから、僕にも役に立てる時が来るはず。


ネストは強くそう思っていた。


「お前に怒られるのは、久しぶりだな?ずっと励まされっぱなしだったから」


「君が興奮するのは当たり前だ。でも、事にあたる前に、二人て作戦を立ててみないか?その方が、僕は助かるよ」


「分かったよ。まるでかたなしだが、お前を頼ることにする。俺が今からやることは、星読みがマラガ石から力をもらう儀式だ。キキ様がそうしてくれって言って来たからね」


「マラガ石って何だ?ここに有るのか?」

「あぁ。キキ様がマラガ石にあたる。キキ様の体と俺の手が触れ合う時、力は俺の中に移る。その力は絶大だ。キキ様の命を維持できるほどにな」


「その力が怖いのか?」

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