イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
そこには、リャウドも、トルカザもいない。

「アルナス、アルカザ王は、試合が終わったらこの部屋に戻るように言っていたな。ご自分の眠る姿を俺達に見せたかったのかな?」


「いや、違うと思うよ。同じ眠りでも、おばあ様とは違うから」


アルナスは、王が押さえている書付を読んでみた。


「これはどうやら、君達に宛てたものらしい。エジト語で書いてある」


アルナスはネストに書付を渡した。


そこには、自分がどうして眠っているのか、そのわけが書いてあるが、釈然としなかった。


ただ、王子達と共に、隣の部屋に行き、そこで考えてくれ、そうあった。


「隣の部屋に、キキ様が、眠っていらっしゃるわけか…。トルカザもリャウドもそこにいるのかな?」

「今大王が会っている。少し待ってくれ」


バルザンは、かつてないほどの恐怖を感じていた。

震える体は、ネストが支えている。


「椅子を借りるか?」

「いや。星のお告げって、凄く怖いものなんだな。アビーは良く勤めてると思ったよ」


「不吉なことか?」

「いや、多分良いことだ」



「話せばすっきりするんじゃないか?僕は、もう何を聞いても驚かないよ」


二人は笑った。










「リャウド。もうサラドには会ったか?」

リャウドが頷くと、カザルスは話を続けた。


「眠り病の噂が流れたせいで、他国からの侵略を免れた。皆の動きが止まったお陰で、曲者は手を出せなかった。お前を罰する理由はない。しかし、それでは、お前は納得しないだろう。だから、罰を与えよう。これより先お前は、すべての位を返上し、サラドの元で、医師の修行を一からはじめよ。扱いは、下級兵と同じとする」

「大王様、寛大なお裁きありがとうございます。心して、勤めます」


「寂しいよ。あんまり会えなくなるねリャウド」


「トルカザ様、私も寂しゅうございます。ですから、1日も早くお城に上がれるよう勤めます。今までありがとうございました。アルナス様には、手紙で挨拶する事にします」


リャウドが去っていく。

トルカザは、また涙を流した。


「リャウド、待ってるから」


トルカザはリャウドの背中に抱きついて、涙を拭った。


何も出来なかった。

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