イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
聞いているうち、18年前の話とは、思えないほど、俺は父親の話に聞き入った


「バルザン、君には、花嫁の当てがあるんだろう?どんな子なんだ?教えてよ」

「お前は、十五になったばかり、来年必ず、共をしてやるから、今年は、俺の共をしてくれよ。俺のオヤジも、天国で見ててくれるだろうけどさ。お前みたいな綺麗な男が、俺を推してくれたら、あの子だって、俺のこと認めてくれるはずだ。だから頼む!」

運命の友にそう言われたら、断れない。

ネストは、不本意ながら、わかったと返事した。

バルザンは、大剣の使い手。

僕は、投げ斧。

武器の違う戦士が運命の友になるのは珍しかった。

武術競技会では、二人とも注目を浴びる立場だった。


バルザンの仲間がみな花嫁をもらってしまったから、年下の戦士と組んだんだとか、いろいろ噂されていた。

だけど本当は、一番気が合う友達だったと言うだけだ。


二人とも、将来のトルキナス予備軍だから、王の御子が成人を迎える今年、二人のうちのどちらかが、そうじゃないのかだの、周りの人は、いろいろ噂した。

しかし、噂が耳に入っても、二人の絆は強くむすばれたままだった。


旅立ちの日をあしたに控え、二人は、もう、勤めを解かれていた。

「じゃあ明日の月の刻に、龍の喉で待ってる。バルザン、いよいよだね」

「あぁ、どんな旅になるんだろうな。貯めといた金の石で足りるかな。きっと王から賜った剣も、差し出さなきゃ、足りないだろうけど。まぁ自分の強運を信じるしかないさ」

「僕も応援する。花嫁を探すのは、来年にするさ。僕も金の石は持って行くから足りなければ、貸してあげる。だから、弱気になるなよ。今夜、マレー酒が解禁だから、少し持って来た。飲まないか?」

二人は、はやる心を持て余し、ネストの持って来た酒を飲み始めた。

弱い酒は、十から、マレー酒のような、強い酒は十五から許される。

初めての長旅、初めての強い酒。

二人の心は、舞い上がり時を忘れた。

無事に旅を終えて、2人とも花嫁を連れて帰る。

そんな、他愛もない話。

それでも、緊張はとけなかった。

月が沖天に達した頃になると、今度は眠らないといけない、そんな話になった。

「なんで今夜じゃないんだろうか?俺は待ちきれないよ。明日になったら、頭がおかしくなりそうだ。武術競技なら、自信あるのになぁ」
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