イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
二人は俺達に弱みを見せまいとして、必死なんだと思う。

彼らが言うほど、余裕は無いはずだ。

しかし、なにがそうさせるのか、謎を解く鍵は、まだ見つからない。



考えがまとまらないまま、俺達は、ついに闘技場に入った。


短い距離に感じたが、城を囲む高い城壁を出てから、ずいぶん歩いたらしい。


城は、ずいぶん遠くなっている。


美しいすり鉢状の闘技場は、多分練習場だ。

小さいし、装飾が地味だ。




しかし、中は良く磨かれていて、白紗石が白く光っている。


イルバシット組は、鎧をつけるため、いったん王子達と別れ、鎧や武器の保管庫に案内された。




「どうした?元気が無いな?あの東屋がどうかしたのか?」

「大したことじゃないさ。ただあいつら必死なんだよ。それがどうしてか、分からない。さっき東屋で、キキ様の為に生けられた花瓶を見つけた。その時妙な声が聞こえたんだ。その声が助けを待っているとさ」


「誰の声だ?僕には何も聞こえて来なかったが…」


ネストは相変わらず歯切れが悪かった。

俺は思わず、お前は何を隠してる?

そう聞きそうになった。

でも俺は、信じて待つと決めた、何よりもネストが、俺の親友だからだ。



ネストに鎧を着せながら、俺は、自分の手が震えているのに気がついた。


「ネスト。今の話は忘れてくれ、俺は星読みの修行をしていたから、たまにこういう事があるんだ」


「君が何を考えてるか何だか伝わって来る、待っててくれるんだな、ありがとう」


「ところで槍と剣、どちらを取るか決めたのか?」


俺は照れ隠しに、話をそらした。


「槍でやってみたい。元々槍の方が好きなんだ」


「そうか。アルナスは自信満々だ。気をつけて行けよ」


「あぁ分かってる。絶対負けないさ」


「良し、行くか」


久しぶりの武者震いを感じながら俺達は、闘技場へ向かう下り坂を歩き出した。


鼓動が高まってきた。


闘技場に入ると、戦士としての魂が自然に目を覚ました。


闘技場は、広くはなく、観客の顔が良くわかる。

貴賓席の豪華さも。


観客席の中央にある貴賓席には、大王とアルカザの妻ミナスが座っている。


そして、その二人を守る為の近衛兵が、彼らの後ろに控えていた。


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