イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/07
最終更新日:2014/09/10 23:00

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イルバシット 戦士と花嫁 約束の大地へ 第1章 イルバシット
「イルバシットの戦士よ。良く来てくれた。今日は君達の試合が見られなくて残念だ。王子達の戦いぶりも見たいが、それより、大事な仕事があってな。力いっぱい闘うがいい。ただし、怪我はいけない鎧をつけ、負けたものは相手を讃えよ」

アルカザ王は、驚くほど若く見えた。

声は太く良く通る。

しかし、どう考えてもアルナスやトルカザの親には見えない。


強い違和感に襲われ、俺は、言葉を返す事が出来ない。



「アルカザ様、お答え下さい。あのように馬車を止めるのは、アルカザンでは自然の事なのですか?もしや、私達の支度が遅いために、失礼をしたのかと心配でなりません」


アルカザは、僅かに息を呑んだ。


さぁなんと答えるんだろう?

俺は楽しみに待った。

ネストらしい、先制攻撃だ。



「私は病気でね。光りが眩しくて仕方ないんだ。そろそろ日の入る時間だから、馬車で塞いでもらったのだ。君達のせいではないから心配いらない」


「ご病気の事など、何も存じませんでした。帰りましたら、必ずマーキス王に報告いたしましょう」

「心配はいらぬ、長く付き合ってきた病だ。それに命を奪われる訳ではない」

いきなり病だと言われ、俺は汗の湧き上がるのを感じていた。


それが謎を解く鍵なのか?


「イルバシットにお出で下さった時には、ご健勝だったと聞いています。どうしてそんなご病気になられたのです?イルバシットには、聖なる泉が御座います。ご病気に効くものもありましょうから、どうかお聞かせ下さい」


「父の友が戻れば、すぐにも治るだろう。しかし、父を助けるため、旅を続けているのだ。私の病よりも、もっと大変な事がある。それには君達の力が必要らしいのだが、貸してくれるか?」


「僕達の力?僕達はただの戦士ですよ?アルカザ様にお力添えなど出来るわけもありません」


「そうか。そうだな。兎に角、力一杯闘うがいい。戦は二度とするまい。しかし、技を忘れてはいけない。思い切り闘い、磨く事は、若者にとって、至極大切なこと。息子達は、長く私を助け、苦難に耐えてきた。甘く見るでないぞ」

アルカザ王は、そう言うと、ネストに手招きして、王座の近くに呼び、隣に跪くアルナスに耳打ちした。


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