飼い主募集します!
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発行者:鉢嶺来
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ジャンル:お笑い・ギャグ

公開開始日:2010/12/17
最終更新日:---

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飼い主募集します! 第14章 ばれた!

「翔太様」

「悪いけど、今の母さんの意見は何も聞く気にならない!
泪乃は俺たちが拾ったんだ、俺たちが責任を持って飼う!
もし母さんが反対するのならマンションでも借りて出て行ってやるよ!!」

「…お前」
「行くぞ、姉貴」
「あ、ああ…」

俺は姉貴の手を取ると怒り任せにドアを開けて二階へ登っていった。
廊下の途中で姉貴の足が止まる。

「どうしたんだよ?」
「いや…何でもない、まさか私がバカに遅れを取るとは思わなかっただけだ」

俺はぽりぽりと鼻の頭を掻いた。

「…全部姉貴に教わったことだ」
「え?」

「小さな頃から言ってたろ、
口癖みたいに、「自分の信念を曲げるな」だの、「一度自分のやったことに責任を持て」だの」

「あ、ああ…そうだな、本当にそうだ…」

「だから泪乃の面倒は俺が、いや俺たちが見る、誰が何と言おうとだ」
「そうだな…私たちは泪乃の飼い主なのだからな…」
「そういうことだ」
「ふふ…何だか晴れ晴れとした、スッキリとした気分だ、
今日は特別にビーフジャーキー二本やってもいいだろう」
「お、そりゃ泪乃も喜ぶぞ」

そう言って笑い合うと再び俺たちは歩き出した。
姉貴の部屋のドアを開ける。

「泪乃…?」

泪乃の姿が見えない。
クローゼットの中か?
そう思ってクローゼットを開けるがそこにも姿は見えなかった。

「おい…」
姉貴の声が震えているのに気付くのに何秒かかっただろう。
俺は姉気の方へと振り向いた。
姉貴は一枚の紙を持ってわなわなと震えていた。

「どうした…?」
俺がその紙を横から覗き込むとみみずがのたくった様な文字で二行、簡潔に書かれていた。



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