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発行者:鉢嶺来
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ジャンル:お笑い・ギャグ

公開開始日:2010/12/17
最終更新日:---

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飼い主募集します! 第14章 ばれた!
少しの沈黙の後、姉貴はぽつり、ぽつりと話し始める。
6月に初めて泪乃を見た時のことから。
泪乃が人間の姿をしているが実は犬なのだということ。
それから部室と姉貴の部屋でこっそり飼っていたこと。
夏休みひとみの別荘に合宿に行ったこと。
夏祭りにいったこと。
全て話し終わってから姉貴は恐る恐る母さんを見る。

「大体の事情は把握いたしました、シモーナ様」
「…はい」
「直ぐにお捨てになってください」
「母様…それは!」
「我が家はペット様は禁止です、大体、そんな得体の知れない
お犬とも人間とも区別がつかないような訳のわからない生物を野放しにするのがおかしいのですよ」
「野放しにするのがおかしいなら部室で面倒を見ますから…!」
「いけません、得体が知れない事柄は事実なのです。
早急に関わりあうのをお止めになってください」

そこまで言うと母さんはふと、顎に手をやった。

「ただ捨てるだけでは他の方に迷惑がかかるかも知れません、保健所に言って安楽死させた方が…」
「母様!」
「シモーナ様、何故庇うのですか?
もしかしたら未知のウィルスなどを保有しているのかもしれないのですよ?」
「しかし、だからと言って直ぐに殺すなどと…」
「そもそも地球上にあのような生物が存在しているのがおかしいのです。
安楽死は当然のことだと思いますが?」
「…しかし」

ここまでの母さんと姉貴の会話を聞いたところで俺の思考回路がどうやら一本飛んだようだ。
思いっきりテーブルを叩いて俺は立ち上がった。

姉貴も母さんもその音に驚いて俺を見ている。
構わず俺は母さんに早口で言った。

「母さんが泪乃の何を知ってそんなこと言ってる!?
生き物を大事にしろっていつも言ってたのは母さんじゃないか!
それをちょっと見た目が変わってるってだけで保健所!?安楽死!?
ふざけんのもいい加減にしろよ!!」
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