飼い主募集します!
第7章 夏休み突入!in合宿
「俺も何時でも大丈夫だ」とは章太郎だ。
姉貴は章太郎の名前をホワイトボードに書くと横に円を描いた。
「あたしは8月の末以外なら大丈夫です」
「何だ、ド変態は何か8月末に用事があるのか?」
「部長、本気で言ってますか?8月の末と言えばコミケに決まってるじゃないですかっ」
胸を踏ん反り返らせて威張る意味がわからん。
「っていうかお前、絵では駄目なんじゃなかったのか?」
俺の問いにひとみはわかってないという笑みを零し
「確かにあたしは活字じゃなきゃ萌えません。
ただ極稀に非常に有望な同人小説サークルが参加していることがあるのです、
小説のサークル自体が非常に少ないのでこの機会を逃すと
手に入らないあんな本やこんな本もあるのです」
と言ってまだ見ぬあんな小説やらこんな小説とやらを
その逞しすぎる想像力で想像しているのか瞳をキラキラと輝かせて明後日の方を向いている。
「幼女はどうだ?」
「こうか?こうはいつでもどんとこいなのだ」
「そうか、ならば全員8月末以外なら何時でも大丈夫ということだな」
姉貴はそういうとサラサラとホワイトボードに日程を書いていく。
合宿予定日・7月30日~8月5日迄。
場所、ド変態の巣。
と書かれたそれを章太郎は生真面目にも一字一句間違えずに
部に一台しか無いノートパソコンに打ち込んだ。
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