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発行者:鉢嶺来
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ジャンル:お笑い・ギャグ

公開開始日:2010/12/17
最終更新日:---

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飼い主募集します! 第5章 文芸部の常識人
そう言うとひとみは田辺の胴をがっしりと掴むとひょいと持ち上げる。

「うあー、なにするー!?」
「罰ゲームです」

ひとみは高々と田辺を上げるとその場でくるくると回りだした。

「ああーー!やめ、やめろーー!!めがまわるーーーーっ!!」
「あはははははっ、それそれ~、まだまだこれからですよ、コウちゃん♪」
「うあーーーーーー!!」

楽しそうにその場をオルゴールの様にくるくる回るひとみと田辺。
いや、楽しそうなのはひとみだけだな。
田辺はちょっと本気で涙ぐんでるぞ。
ふと見ると姉貴と章太郎はまだ泪乃が犬と人間どちらにより近いのかを議論していた。

「とりあえず人面犬という都市伝説があっただろう、あれに準じて人体犬というのはどうだろうか?」
「ふむ、悪くはないが、もっとこう格好いい名前の方がいいな。
ヒューマノイドドッグとかはどうだ?」

心底どうでもいい話題だ。

「わふっ」
泪乃が俺の前に来て何かおねだりでもするかの様に吼えた。
思い出すと俺はズボンの中から一本のビーフジャーキーを取り出す。

「泪乃、待て」
「わふっ」

そういうと直立不動でビーフジャーキーを見ながら泪乃はじっとその場に立ち尽くす。

「よし、いいぞ」
「わんっ」

俺がそう言うと泪乃は満面の笑顔で吼え両手でビーフジャーキーを掴み食べ始めた。

「流石に箸を使うだけあって、一通りの躾は済ませてあるのか」
「うむ、その通りだ」

俺と泪乃の様子を見て章太郎が言うと姉貴が満足そうに呟いた。

「とにかくっ、全員揃ったからもう一度確認しておく」
姉貴がバンッ!とホワイトボードを叩く。
ひとみがその音に気付くと田辺を地面に降ろしてやり、
田辺は「め、めがーーーっ!!」とか叫びながら地面をよたよたと歩いている。

「何の確認だ?」
章太郎が姉貴に問いかける。
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