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発行者:鉢嶺来
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ジャンル:お笑い・ギャグ

公開開始日:2010/12/17
最終更新日:---

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飼い主募集します! 第3章 泪乃の食事
「何ってレシピ通りだろ」
「…まぁ百歩譲ってササミはいいだろう、だがこの生ゴミは何だ?」
「………キャベツの千切りだ」
「冗談は頭の中身だけにしろ、バカ」

お、バカに戻ってる。

「そんなことで喜んでいるんじゃない、どうしようもないバカだなお前は」
「まぁ、腹に入れば一緒だろう、どうせどっちも生のキャベツだ」
「ん…まぁ、そうだな」

姉貴が渋々納得するのを見て俺はほれ、と粉々のキャベツと所々焦げたササミを泪乃の前に置く。
泪乃は目を輝かせて
「わん!」と吼えるとササミに貪りつこうとした。

その時、姉貴の右手のひらが泪乃の顔面に止まる。
「…何やってんだ?」
「くぅ~ん?」
泪乃はよだれをじゅるじゅるとたらさんばかりの勢いでササミとキャベツを見ている。

「可哀想だろ、食わせてやれよ」
俺の言葉に姉貴は俺の顔も見ずに
「黙れバカ、躾は最初が肝心なんだ」と言った。

「…躾?」
「そうだ、今まさに『待て』を躾けているところだ」

泪乃はまだ~と言う顔で尻尾をばたばた震わせて姉貴を見つめている。
姉貴の無言の迫力と手のひらの圧力に負けたのか今度は泣きそうな顔で俺を見てきた。

そんな顔で俺を見るな。
…まだか、いい加減いいだろう、あぁ、もうそんな顔で見つめるな泪乃!

「なぁ姉貴、そろそろいいんじゃないか?」

俺は泪乃のまだかな?光線全開なその瞳に負けて姉貴に催促をしてやる。

「ん…もう2分くらい経ったか?」
「経った経った」
「ふむ、初めはこんなものか、よし泪乃、いいぞ、食べろ」
「わんっ!」

泪乃は嬉しそうに吼えると顔をそのまま食器に突っ込んでササミを食べ始めた。

「…しかし体は人間でも本当に犬だな」
「ふふふ、今に見ていろバカ、私はこの駄犬を日本一、いや世界一利口な名犬へと育ててやる」
「ほぅ」
姉貴の目は意外にもマジだった。
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