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発行者:鉢嶺来
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ジャンル:お笑い・ギャグ

公開開始日:2010/12/17
最終更新日:---

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飼い主募集します! 第3章 泪乃の食事

…わかってるよ。
ああ、明らかに太いよ、この千切りは。
大丈夫、太い分には問題ない、更に切ればいいんだからな。

トントントン。

「あらあら、翔太様、甘藍を微塵切りにする発想を思いつくなんて
もしかして初めて料理するのにもう新しいレシピの開発でございますか?」

ぐっ…どうやら今度は細かく切りすぎたようだな
…まぁ、腹に入れば同じだろう。
次だ次。
何々、ササミを炒める…か。
ん?味付けしたら駄目なのか…姉貴の字で犬に濃い味付けは厳禁だ。とメモ書きがあった。

なるほどね。
俺はフライパンに油をしいて熱するとササミを放り込んだ。

「翔太様?何故調味料を入れないのでありますか?」
母さんが思ったことを素直に疑問にした。
まぁ、そりゃそうか。
「あ、いや、これは、そう、姉貴がダイエット中なんだ。
それで極力調味料は使わず素の味をと思って…」
「まぁまぁ、シモーナ様がおダイエットを?
あの子、おダイエットをするほどお太りになられていたでありましょうか?」

はて?という風に母さんは首を傾げた。

「あの年頃の女なんてみんな体重気にするんだろ、例えそれが適正体重かそれ以下でもだ」
「あぁ、そうですわね、お母様にも多分にご理解できる所存でございますわ、
思い出します、若かりしあの頃の美しい思ひ出たちを…」

なにやら母さんは自分の若い頃を妄想しているのか夢を見ているような顔をしてぼーっとしている。
時折俺はこの人がリアリストなのか夢見る乙女なのかわからなくなる。
まぁ前者が正解なのだがな…
一度うちの母さんを見てみるといい。
妙ちくりんな言葉使いと年齢に合わないその容姿とで
どちらが本当の母さんなのか混乱すること請け合いだ。
特に姉貴と並べられると姉貴が親で母さんが子供に見えることもある。

俺は焼いたササミと粉々になったキャベツを持って二階へと上がっていった。

「…おい、なんだこれは?」
姉貴は俺の渾身の力作を指差すとそう言った。
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